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短編2
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怖い文章 2番

誰もいない町に住んでいる理緒と南緒と美緒。

お巡りさんの卑劣な罠によって、美緒は知ってしまいます。

「電話に出てはいけない」

あれほど言われていたのに。

ある時、美緒は公園に行きました。

でもすぐに後悔することになります。

本当に不運でした。

通りかかったクワガタの髪型があまりにも時代を先取りしすぎていたのです。

一体何がクワガタを追い詰めてしまったのでしょうか。

問いたい気持ちを胸に、美緒はとぼとぼと家へ帰りました。

今夜は眠れないかもしれません。

今日は南緒が熱を出して倒れてしまいました。

「ラジコンラジコン」

南緒はうなされています。

お見舞いに来ておきながらリコーダーを吹いているテントウムシはさておき、みんな南緒を心配そうに見つめています。

美緒は朝まで必死で看病しました。

ある時、美緒は美術館に行ってみました。

中に入るとイモリかヤモリが声をかけてきましたが人違いでしょう。

美緒は大好きな絵を眺めてうっとりしています。

イモリかヤモリが何やら戯言をぬかしていますが人違いでしょう。

今夜は静かに眠れそうです。

今日は学校へ行きました。

美緒はいつでもやる気まんまんです。

「この問題とける人いるかな」

カナブンがはりきって手を挙げていますが、先生はカナブンを指すつもりなどさらさらないようです。

先生は美緒を指しました。

「靴下優先です」

美緒は堂々と答えます。

大正解、先生が誉めてくれました。

美緒はなんだか照れくさくてうつむいてしまいました。

ある時、美緒はビデオを借りに行きました。

アメンボがすすめてくれた作品には全くといっていいほど興味がありません。

アメンボがすすめてくれた作品になぜこれほどまで興味がわかないのか、それは世界7不思議の中で5番目ぐらいの謎と言われています。

美緒はお気に入りのビデオを借りると、補助輪を持ち一輪車で帰りました。

今夜も静かに眠れるでしょう。

今日は理緒がご機嫌ナナメ。

「消しゴムじゃない、練り消しだ」

理緒が怒鳴ります。

なだめようとしているコオロギはおそらくタニシの後を追うこととなるでしょう。

南緒はスキップが出来ない自分に絶望しています。

美緒は今まさに儚く散ろうとしているコオロギよりも、メガネではなくコンタクトだと主張し始めたトンボを見習いたいと思いました。

ある時、散歩をしていた美緒をお巡りさんが呼び止めました。

「電話が鳴っていますよ」

お巡りさんは言います。

命の危険を感じた美緒はとっさにフライドポテトを食べ、家へと急ぎます。

電話が鳴っています。

美緒は考えました。

ザリガニの姿が見えませんが亡くなられたのかもしれません。

それでも美緒は一生懸命考えました。

そして、知ります。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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