ある女性保育士がいました。
彼女はとても優秀な保育士でした。
ですが唯一、1歳未満くらいの子どもをあやすのが苦手でした。
普段はよくなつくし、手遊びなどをすると赤ちゃんも喜ぶのですが、グズッたときなどにだっこをすると、逆に火がついたように、なぜか赤ちゃんが泣き叫んでしまうのです。
しかも、決まって縦だっこ(向かい合わせになる、抱き合うようなだっこ)のときに限って…
理由は彼女自身にも、周りの保育士たちにも、全くわかりませんでした。
ある日、彼女は街でたまたま短大時代の友人に出会い、近況報告や昔話に花を咲かせました。
友人も彼女同様、保育士として頑張っているということでした。
そこで、彼女は例のことについて相談することにしました。
友人は「理論や経験で考えることをしらない赤ちゃんの時代のときこそ、感性というか感受性というものが強いからね」
そう言った瞬間、友人は急に彼女の鼻先まで、顔を近づけました。
「ぅわっ!なんなのいきなり」
「ね!びっくりしたでしょ?赤ちゃんだっておんなじよ」
「へ?なに?どゆこと?」
「だっこされたときに、怖い顔が目の前にあったら、そりゃ泣くわよ」
「え?だからなんなの?」
「私、霊感つよいんだけどさ。乗ってるのよ。あなたの左肩に。悪霊が………」
(久々にアクセス&小話投稿しました。ケータイ機種変したり、ガンダム無双3にはまってたりしてご無沙汰してました。最近、ゲームにも飽きてきたので、また、イジリ甲斐のある荒らし野郎が出たりしたときとかに出没します)
怖い話投稿:ホラーテラー ホラテラなんて大好きだ!さん
作者怖話