夢を見ました。
不思議で怖い夢。
高くて白い建物の廊下に自分はいて、窓越しの向こうの棟の屋上に小さな少年が立っている。
そいつは僕を睨んでいるようだった。まだ小学生くらいの子供だが、尋常な睨み方ではない。
そんな夢が何日か続きました。何か怖くて気になる夢だけど、特に生活に支障があるわけでもないので、普段通りの生活を送っていました。
年末。忘年会のシーズンになりまして、会社で同じ課の連中と飲みに行くことになりました。
苦手な課長も一緒でしたけど、年に一度なんで我慢することにしました。
この課長は、何かにつけて僕に陰湿なイジメをする人なんです。正直、大嫌いでした。
飲み会の席では離れて座っていたので、絡まれることもなく、それなりに楽しんでいました。
すると、数名の女社員が
一枚の写真を見ながらキャッキャと騒いでます。
「課長可愛い」
とか言っています。
「何の写真?」
僕が聞くと、
「課長の子供の頃だってさー。ほら、可愛いよ」
と女社員が見せてくれました。
僕はその写真を見て凍りつきました。そう、夢で睨んでたあの少年だったんです。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話