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FROM:A
TO :クラス全員(Fを除く)
がたのそーあ いぐ しゅぶにぐらす
んがくとぅん いぐ うぼさすら
くとぅるひゅうるくとぅるひゅうるくとぅるひゅうる
こんにちはAです。
急にメールなんか送ったりしてごめんね。
みんなにどうしても言いたいことあったの。
いつも遊んでくれてありがとう。
お礼に全員呪います。
あの方達に関わる以上、私は多分まともじゃいられないけど
もうどうなってもいいぐらいにみんなと遊んだから未練はない。
みんなはいつまでも仲良くしてね。
あ、そうそう。
一応、この呪いを人に写す方法教えるね。
上の、言葉をコピーして人に送ればいいんだよ。
10人に送れば十分だよ。
一番仲良くしてくれた、Fちゃんにはみんなから宜しくね。
じゃぁね、最後のメールでした。
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FROM:B
TO :C
なんか、Aから変なメール来なかった?
少しキモいけど、ちょーウケル
多分、あんたがイジめ過ぎるから
おかしくなっちゃんだよ
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FROM:C
TO :B
フザケンナヨ。
あんただってイジめてたジャン。
っていうか、クラス全員でいじめてたジャン♪
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FROM:E
TO :D
ねぇ、Aが殺されて見つかったって聞いた?
なんかお腹裂かれて、内臓を食い散らかした跡があったって。
あのメールとなんか関係あんのかな?
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FROM:D
TO :E
いや、関係ないっしょww
あいつ頭おかしかったんだって。
気にスンナ
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FROM:C
TO :D
Bと連絡取れなくなったんだけど知ってる?
最近学校来てないし
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FROM:D
TO :C
しらなーい。
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FROM:B
TO :C、D、E
ありがとうね
わたししんじゃうけどありがとうね
みんなもしんじゃうけどありがとうね
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FROM:C
TO :D、E
Bが死体で見つかったって
なんか詳しいことはわからないけど…事故らしい
できるだけ考えないようにしてたんだけどさ
これってさぁ……
やっぱりAの……
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FROM:E
TO :C、D
関係ないよ!!
Aなんて関係ないよ
Bもおかしかったんだよ
Aをイジめすぎておかしくなってんたんだって
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FROM:C
TO :D、E
でもさ……
なんか最近気持ち悪いんだよ
なんか、人に見られてるような…
っていか、人ならまだいいんだけど
人じゃないへんなものに見られてるような…
ごめん、嘘ついた
実は私は見てるんだよ、人じゃないようなもの
親に言っても信じないんだけど
でも最近はわたし自身が人じゃないような気がしてきてるから
人じゃない私が人じゃない者に見られていて
だから、ひとじゃないわたしはひとじゃないひとにみらても
こわいくないけどこわくかんじてて
だからわたしは狩るのです
弓をもっていっぱい人じゃないモンスターを狩るのです
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FROM:E
TO :D
なんかCやばくない……?
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FROM:D
TO :F
がたのそーあ いぐ しゅぶにぐらす
んがくとぅん いぐ うぼさすら
くとぅるひゅうるくとぅるひゅうるくとぅるひゅうる
Fにメール送るの久しぶりだよね。
BもCも死んだよ。
なんであんたのところにはメールが届いてないの?
あんたが一番Aをいじめてたじゃない!!
何であんたのところにメールがいかないの!?
私たちもう決めたから
あんたにメール送るって
EもGもHもIもJもKもみんなあんたにメール送るって
そのうちあんたの所にEとGとHとIとJとKのメールが届くよ
っていうか、明日になればクラス全員分のメールが届くよ
まずは、EのとGのとHのとIのとJのとKと私のメールの分がんばってね
一応、私たちに着たAのメールも送ってあげる
>
>がたのそーあ いぐ しゅぶにぐらす
>んがくとぅん いぐ うぼさすら
>くとぅるひゅうるくとぅるひゅうるくとぅるひゅうる
>
>
>こんにちはAです。
>急にメールなんか送ったりしてごめんね。
>
>みんなにどうしても言いたいことあったの。
>
>いつも遊んでくれてありがとう。
>お礼に全員呪います。
>
>あの方達に関わる以上、私は多分まともじゃいられないけど
>もうどうなってもいいぐらいにみんなと遊んだから未練はない。
>
>みんなはいつまでも仲良くしてね。
>
>あ、そうそう。
>一応、この呪いを人に写す方法教えるね。
>
>上の、言葉をコピーして人に送ればいいんだよ。
>10人に送れば十分だよ。
>
>一番仲良くしてくれた、Fちゃんにはみんなから宜しくね。
>
>じゃぁね、最後のメールでした。
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気づくと私は動物園らしきところにいた。
辺りには檻が乱立しているが、靄に覆われている為に中を窺い知ることはできない。
「座ってみては如何ですか?」
突然、背後から声がした。
振り向いた先には、備え付けのベンチがあり男が座っていた
「ええ」
私は言われるがままそこに座った。
「おじさん…ここは?」
男は私の質問には口で答えなかったが
ただ黙って目の前の檻を指差した……
檻には『狗(いぬ)』とだけ書かれたプレートがかけてあった。
いつの間にか靄は晴れており、檻の内部が見えるようになっている。
飼育員のような格好をした男が
一人の男を引きずりながら飼育室らしきところから出てきた。
男は巨大なニッパーのような物を持っており
何の躊躇もなしに男の『足首』と『手首』の腱を切断した。
処置が終わると飼育員は飼育室に戻っていく。
よく見ると檻の中には同じ処置を受けたであろう者が多数いた。
彼らは足首の腱を切られているため立つ事が出来ず
移動するには赤子のように這いずるしかない。
そして、彼らの一人ひとりの前には何故か受け皿のようなものが置いてあった。
やがて、飼育員はバケツと柄杓のような物を持ってきた。
彼らはその唯一の持ち物である、受け皿を口で咥えて飼育員の下による。
手首の腱も切られているせいで物を持つことが出来ないのだ。
そこで私は気づいたバケツの中身は餌であり
つまり、今は餌の時間なのだ。
「ここは一体何なの?」
男は不気味な笑みを浮かべた。
「自分でも言っていたじゃないですか
胸に手を当てて考えてみてください」
まさかとは思うが確かに覚えがある。
「……地獄?」
「ええ、その通りです」
思わず私は吹き出した。
「あはははははは」
「どうしました?」
「あー、おかしい。まさか本当にあるとはね」
「ええ、本当にあるんですよ」
「あははははは」
「ふふふふふふ」
再び私は笑った。
今度は園長も一緒に笑っている。
時間にしてどれくらいそうしていたかは分からないが
やがて笑い疲れて私は言った
「覚悟は出来ているわ、好きにして頂戴」
「ええ、では行きましょうか」
私たちはベンチを後にして歩き始めた。
「……」
「……」
「Aはここに来てるの?」
「はい、もちろん。
でも再会しても貴方たちはAとは解らないでしょうね」
「なんで?」
「あの方たちと直接に接触を持つことは
とても罪深いことなのです。
通常の罰ではとてもても……」
「いったいどんな罰なの?」
「知りたいですか?」
「いえ……いいわ」
「でも、Aはそれを聞いて喜んでました
自分は自分と知られずにあなたたちの様子を見ることが出来ると」
「……」
「それにしても……Aは怖い子ですね」
「……ええ、そうね」
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FROM:F
TO :クラス全員
あなた達は本当に馬鹿ね。
Aの本当の狙いも分からずこんな事して。
Aのかけた呪いについて調べたわ。
もともと、この呪いはそれほど強い呪いではない。
そうね、色々条件もあるみたいだけど、
7~8人にかけて1人に効果が現れるぐらいかしら。
でもAにとってはそれで十分だったのよ。
勿論、呪いをかけた本人にも代償はあるわ。
本来は強い呪いではないから
本人に帰ってくる確率は低くく…やっぱり7~8回に1回ぐらい
だけど、Aはクラス全員に呪いをかけた。
そして、クラス全員分の代償を払うことになった。
Aが死んだのはある意味当然の結果。
それでもAは自分の願いを叶えた。
Aにとっては、あなたたちの内の誰が死のうがどうでも良かったのよ。
たった一人でもいいから、呪いの効果が現れれば。
Aの本当の狙いは私。
Aには分かっていた。
誰か一人でも呪いの影響が出れば、私達が仲間割れをすることが。
その時、標的になるのは唯一メールが送られなかった私。
Aは少しでも私が高い確率で呪われる様、
あえて私にだけメールを送らなかった。
おかげで私は、クラス全員分の呪いを受けてしまった。
きっともう助からない。
ところで、あなた達はもう10人にメールは送った?
だとしたら、本当にあなた達は馬鹿。
Aのメールはよく読んだ?
注意深く読めば何処にも助かる方法なんて書かれててないことに気づく筈よ。
Aのメールにはこう書いてあった。
>誰かに呪いを写すには…
そう、『移す』ではなく『写す』
Aの呪いを写して(コピーして)新たな呪いをかけること。
この場合、呪いをかけたのはAではなくあなた達自身よ。
当然その代償は各々が払う、つまりあなた達自身。
>10人に送れば十分だよ。
そしてその大きさは、送ったメールの数に比例する。
その確率はさっき言った通りよ。
Aにやられたのは悔しいけど…
もし、地獄というものがあるなら
先に行って待ってるね。
今から楽しみだわ、果たして何人集まるのかしら。
むこうでも仲良くしましょうね。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話