中編3
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生きるということ

私は昔から引っ込み思案で

友達なんていなかった。

ほしいなんて思わなかった

中学で陰湿ないじめにあい

不登校。

その一週間後位から

何度も何度もリストカットを繰り返してた。

とりあえず死にたかった。

リストカットをしたって死ねないのに中学のころは

リストカット=死ねる

と勘違いしていた。

不登校になって

1年以上たち

もう完璧な引きこもりにだった

いい加減怒った母親に

もう我慢の限界!!

お前みたいなやつは

私の子どもじゃない

でていけ!!

みたいなことを言われ

泣きながら家を出ました。

行く場所なんかないし

お金もないので

とりあえず近所の公園にいった。

ベンチに座って下を向きながらぼーっとしていると

「ねえ」と話しかけられ

顔をあげると

同い年位の知らない女の子がいた。

「ねえどうしたの?」

女の子は私にきいた。

答えずに黙っていると

遊ぼう、といって私の手をとって駆け出した。

「ねえ!どこいくの!!はなして!!」

女の子は答えずに

ただ走ってる

しばらくすると

裏山の神社についた。

そこでいろんな遊びを教えてもらった。

友達がいなく外で遊ぶことなんて無かったので

はじめてのことばかりで面白かった。

「ねえ、どうしたの?」

「え?」

私は知らない間に泣いていた。

泣いてる事に気付いた瞬間泣き崩れてしまった。

女の子はただひたすら

私の背中をさすってなだめてくれた。

「そういえば名前いってなかったね。私、伊藤栞」

と女の子は背中をさすりながらいった。

「栞…ちゃん」

わたしは えぐえぐ言いながら

栞の名前を言った

「そう、栞!!あなたは?」

「……まみ」

「そっか!!まみちゃん!!

もう私達友達だねー!!」

栞がそういった瞬間

少し落ち着いたのにまた涙が溢れてきた

友達

私にとってはじめての友達だった。

凄く嬉しかった。

そして気が付いたら

自分の過去を栞に話していた

いじめのこと

死にたかったこと

何度もリストカットをしたこと。

栞は泣きながら

「だめ!!どんなにつらくても自殺だけはだめ!!

生きたくても生きれない人だっているんだよ!!

…………に。」

少し怒ったような口調だった。

最後は聞き取れなかった。

そしてまた遊ぼうと言ってくれた

「ずっと友達だから泣かないで」って。

「私の家○○町の駄菓子屋の右隣の家に住んでるの。今度遊びに来て」

栞はそういってその日は別れた。

恐る恐る家に帰る。

「……………ただいま。」

返事は聞こえない。

そのまま自分の部屋に戻った。

その日から一週間たって

私は栞に会いたくて会いたくて仕方がなかった。

そして栞の家に行くことにした。

駄菓子屋ならすぐそばだ。

10分ほどあるくと駄菓子屋についた。

右隣の家は確かに伊藤さんの家だった。

インターホンをおし

しばらくすると30代後半位の女の人が出てきた。

「栞ちゃんと遊びに来ました」

そういった瞬間

女の人は口に手をあてて

凄く驚いてた

そして「あがって」といわれ居間に通された。

そこには栞の遺影があった。

私は何が何だか分からず

「栞ちゃん…」とつぶやいた

女の人は泣きながら

「栞は2年前に死にました」

と言った。

「そんなはずない!!

私一週間前栞ちゃんと遊んだもん!!」

そう言った時女の人の目線は私の腕にあった。

正確にはリストカットの後に。

女の人は何かを悟ったように言った

「栞はね病死だったの。

生きようと必死だったの。

…あなたのその腕

これは聞いちゃいけないんだと思うけど

リストカットの後でしょ?

栞が簡単に命を捨てちゃだめだよって言いたかったんじゃないかな?」

と泣きながら、でも優しく言った。

私は涙が止まらなかった。

『生きたくてもいきられない子だっているんだよ!!…………に』

きっとあのとき

栞は『わたしみたいに』と言ったんじゃないかと思います。

その日からもうリストカットはしなくなりました。

学校にもいきました。

でもイジメが無くなるわけでも無かった。

ただ耐え続けた。

この一件で

生きることについて考えさせられました。

栞がいなかったら

私はきっと今生きていません。

以上昔体験した不思議な話でした。

最後まで駄文にお付き合いいただいてありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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