僕が中学生のときの事です。
よく悪さをしていた友達がいました。その友達は双子(AとBにします)です。
中学生っていうのはいろいろな事に覚醒する時だったのを覚えています。
煙草、バイク、でらべっぴん、バンド。
懐かしいです。
双子の顔は見分けるのが大変でした。仲良くない奴は大抵間違える。50%の確率なのに…
Aは喧嘩はしません。基本的にはやさしい奴でした。ロカビリーが好きでいっつもストレイキャッツの歌を歌っているのが特徴だ
Bはアゴに傷がある。喧嘩でついたのではなくヤンチャ過ぎて小さい時に転んでつけたらしい。これが見分ける大きなポイントだ。すきな音楽は演歌だった。いつも小林旭の真似をしていた。
喧嘩が好きで気性が荒いのがポイントだ
3年になり、俺達のなかで心霊スポットめぐりが流行り出した。
群馬の廃墟になった発電所にいった時だ。
忘れもしない、怖い体験だが何故か暖かい気持ちになった不思議な体験をした。
夜遊びをし、酒の味もよくわからないガキが見事に酔っ払い、3ケツで発電所へ。
山んなか、細い道にトンネルがあり門がしめられていて鎖でぐるぐる巻きにしてあって鍵がしてあった。
いきなり怖い。
しかし馬鹿な俺達は『城門突破~!』とかいいながら飛び越えてトンネルの中へ…
これがまた長い…
真っ暗だし長い…
たぶん200Mくらいはあったんじゃないかな。
やっとトンネルを抜けると左側には線路が走ってる。まだつかわれているみたいだ。
右側は森&崖…
まじ怖い。
ガサガサガサガサ!!
『うぉお!』
3人同時にビビった。
確実に熊的な何かだと確信した。
しかし犬だった。首輪をしていたから山奥の家から脱走したんだと言うことにして無理やり笑ってビビりをごまかした。
すこしあるくとなんだか気味悪い建物があった。
発電所だった。
そと階段から中へ侵入。
一気に鳥肌全開
ちょ~怖い
異臭も半端ない
最初に入った部屋が給湯室だった。
畳の隅っこに何故か毛布が…
すげー怖い。まさかとはおもい3人で毛布を蹴り飛ばした。
何もなくて安心した。
しかしたなに空いた救急箱がある
恐る恐る見るとよくわからない薬品が沢山。
血だらけのガーゼがつまっていたりもした。
異臭の原因だ。
すでにビビりで酒なんか飛んでいた。
俺達は奥からけはいを感じて動けなくなった
数分固まってしまい汗だくになった。
すると強烈な気配と一緒に現れたのはさっきの犬だった。首輪もしている
ありえない
何故なら俺達は1Fから入るところがなく、1つしかない非常階段できたのだ。
吠えることなく近づいてくる…
俺達はもう半分以上泣いてます
そしたらさっきの救急箱の場所に犬が!!しかも救急箱の中のガーゼだか薬だかを喰っている。
しかもいま俺達を無言で追い詰めている犬とまったく同じだ…
増えやがった!!
まったく同じ犬が増えやがったんだ!
ヤバい…。おかしいだろこんなん。Aが言ったんとたんに俺達は逃げ出すことを決意!!
走った!今までで一番ガチで走った!
急いで原付にもどりアクセルオン!
やたら後ろがきになりミラーを確認した時…
ぎぃぁあぁー!!
後ろ座席にAとB。
運転しているのは俺のはずなのに顔が俺でなくAとBのどちらでもない顔になっている。しいていうならばCだ!
Aに似てるのだが、俺には傷がある
傷はあるがBとは違うところ。
頬に傷がある
気が付いたら病院だった。どうやら気をうしなって事故ったらしい。
双子達は事故のせいか記憶が飛んでいる。
しかし発電所の話をすると発狂して気を失う
俺はというと、事故の時に木が頬に刺さり貫通してしまったらしい
犬は増えたのか最初から3匹いたかはわからない
しかし発電所ではむかし、犬を飼っていたらしい。1匹だけだが…
怖い話投稿:ホラーテラー ビビリーキングさん
作者怖話