誤字、脱字等あったらすみません。
あれは高校生の時、研修(半分は観光)で行った鎌倉での出来事です。
昼間は古き良き町並みの鎌倉を歩き回り、だいぶ疲れていたのですが、旅館に着くと無駄にテンションMAXではしゃいでいました。
その旅館は、ボロくもなく、新しくもなく、本当にどこにでもありそうな旅館で、これといって楽しめる要素はなかったのですが、とにかく楽しかったのを覚えています。
部屋に荷物類を放り投げ、パンツ一丁で旅館の廊下を先生に追いかけられながら男たちで大浴場に向かい、散々怒られて自分達の部屋に軟禁されたのですが、部屋を見渡すといかにも…の掛け軸があり、男達が集まって誰が裏を見るか話し合う事になりました。
A「おい、サボ!お前いけよ!」
僕は怖いのが死ぬほど嫌なんですけど、好きというバカで、この研修の1週間前にも数人で廃ホテルに行って、風でドアが閉まっただけなのにウ○チをチビったことがあるほどです。
僕「よっ余裕だけど、俺はいいよ…」
A「じゃあお前がいかないならこの間お前がウ○チちびったことみんなに言うぞ!?」
僕「もう言ってるやないかぁ!」
と、なにを思ったか、ここで男を上げなければ翌日からウ○コマンと言うあだ名が決定してしまうと思い、ズカズカと掛け軸に歩み寄るとガバッと裏を見ました。
すると9割方ないと思っていたお札が貼ってあり、最初はビビってウ○チをチビりそうになったのですが、古いお札なのか、字が薄く、あまり怖くなくなったのでとりあえず写メを撮って、話のネタにでもしようと思いました。
その研修ではその後特に何もなかったのですが、帰ってきてからみんなでお札の話を思いだし、僕の携帯から数人に写メを送りました。
それから事件がおこり始めました。
僕はその頃よく、携帯にイヤホンを繋いで音楽を聞いていたのですが、いつものように学校の帰り道に音楽を聞いていると、
「〜♪♪♪ッ…バリッバリッ!!」
と耳をつんざくような音がして、あわててイヤホンを外しました。
(イヤホンが壊れたかな?)
と思い、また流すと今度はちゃんと流れます。接触が悪かったのだと思い、また歩き始めると
「…♪バリッバリバリバリ!!」
と先程より激しい音で鳴りました。
(携帯がおかしいのかな…)
と思いつつそのままにしていると、
「バリバリ…ァァアアあああああ!!」
と女の叫びが聞こえ、僕も
「ぉおぅおああああ!!」
と負けないくらい叫びながら走って帰りました。
とりあえず部屋にこもり、震えながら朝を迎え、音楽を聞くことなく学校へ向かいました。するとなんと、僕が写メを送った友達全員に同じような現象や、誤作動が起きていました。
一応僕の携帯にウイルスでも入ってるんじゃないかということで、DOCOM○ショップに行っても異常なし。
全員で写メを消してからはなにもなかったのですが、それは全て僕のせいにされて、それから卒業まで僕はウ○コウィルスと言うあだ名をつけられたのでした。
ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー サボさん
作者怖話