凄い不思議な経験をした。
仕事が終わり帰宅、私はいつものようにバイクで国道を走っていた。
スピードは60キロ前後だったと思う。
私は事故にあった。
信号無視で飛び出してきた車の側面に激突。あまり減速しておらず、私は宙に舞った。
高さにして5メートル。(目撃談)
距離にして10メートル。
(私の目測)
私は初めて『死』を、感じた瞬間だった。
激突して宙を舞っている間、スローモーションのような感覚。
私の意識に 走馬灯 が駆け巡った。
小さな頃から、今までの記憶が、次々に描写されていく。機械的に脳から溢れだす感覚。
そして私の脳は、1枚の画像を抜き出した。
それは10年前、高校生だった私の記憶。
体育の授業風景、柔道をしている画像。
それだった。
この宙を舞っている1~2秒の間に、私は授業で習った『回り受けけ身』を思い出した。
今、考えたら少し笑える…
そして無事に肩から回るように着地。勢いが止まらず転倒したが、すり傷だけですんだ。
バイクは大破、10メートル飛ばされた私は、すり傷だけで救急車に乗った。
うん…奇跡的だ。
女の私は、柔道になんか全く興味がなかった。
高校生の数ヶ月の間だけ、選択授業でかじっただけだった。
これが私の経験した不思議な出来事。
そして初めて知った 走馬灯 の意味。
生きる為に、脳は自ら探し出す。
助かる方法を…
駄文を最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
怖い話投稿:ホラーテラー そらっぺさん
作者怖話