俺たち3人、あの日、同じ大学のK子に聞いて、霊が出るという有名な空き家にいった。
山奥で、空き家といっても寺というマジで出ちゃいます、的な見た目だった。
確かここは殺人のあった場所。
このお寺の住職が昔から、
(やっと産まれた1人息子だ。跡取りにしよう)
と決めていた。
妻は息子を産んだとき、死んでしまったそうだ。
しかしその息子は高校生になったとたんに、暴走族に加入し、その住職にまで暴力をしたと聞く。
最終的に息子が、住職と交流がある寺に火をつけた。
これに怒った住職はつい息子を殺してしまった。
どうしようと思ったが、仏に仕える身、恥を世間にばらしてはならぬ・・・
と自殺。
・・・とK子から聞いた。
その寺に俺たちはいる。
中に入るとそこは広かった。
講堂だろうか?仏像が置いてある。
そのあと俺らは息をのんだ。
血だ・・・
3人帰ろうとした時・・・
ポンポンポンポン・・・
「なんだ?」
「木魚?」
するとどこからともなく、
「ナンミョウホーレンゲーキョウ・・・」
お経が・・・
すぐに寺をでてやっとのこと家についた。
皆青ざめてた。
「何だよ。さっきの・・・・。」
するとまたどこからともなく聞こえてきた。
お経がね。
で、次の日、K子にこの事を話した。
「あ~。あの話?嘘だよ嘘!!だってあんたたちあんなに知りたがってたから、ごめんねぇ!」
う・・嘘!!??
じゃあ俺たちが見た血とお経は?
K子は信じてくれなかった。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話