短編2
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いわくの寺

俺たち3人、あの日、同じ大学のK子に聞いて、霊が出るという有名な空き家にいった。

山奥で、空き家といっても寺というマジで出ちゃいます、的な見た目だった。

確かここは殺人のあった場所。

このお寺の住職が昔から、

(やっと産まれた1人息子だ。跡取りにしよう)

と決めていた。

妻は息子を産んだとき、死んでしまったそうだ。

しかしその息子は高校生になったとたんに、暴走族に加入し、その住職にまで暴力をしたと聞く。

最終的に息子が、住職と交流がある寺に火をつけた。

これに怒った住職はつい息子を殺してしまった。

どうしようと思ったが、仏に仕える身、恥を世間にばらしてはならぬ・・・

と自殺。

・・・とK子から聞いた。

その寺に俺たちはいる。

中に入るとそこは広かった。

講堂だろうか?仏像が置いてある。

そのあと俺らは息をのんだ。

血だ・・・

3人帰ろうとした時・・・

ポンポンポンポン・・・

「なんだ?」

「木魚?」

するとどこからともなく、

「ナンミョウホーレンゲーキョウ・・・」

お経が・・・

すぐに寺をでてやっとのこと家についた。

皆青ざめてた。

「何だよ。さっきの・・・・。」

するとまたどこからともなく聞こえてきた。

お経がね。

で、次の日、K子にこの事を話した。

「あ~。あの話?嘘だよ嘘!!だってあんたたちあんなに知りたがってたから、ごめんねぇ!」

う・・嘘!!??

じゃあ俺たちが見た血とお経は?

K子は信じてくれなかった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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