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4時44分に鳴る廃屋の電話

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4時44分に鳴る廃屋の電話

 廃屋や鉄道廃線跡に霊が現れるケースは多々あるが、その二つがミックスした特異な場所に驚くべき怪奇現象が存在した。

 徳島県三好市山城町重実地区から山城町川口地区まで、全長2180mのJR土讃線の山城谷トンネルが通っているのだが、昭和25年10月までは、そのトンネルはなく、鉄道は東の国道32号線沿いを走っていた。

 その旧線は同年11月以降は当然廃線になっているのだが、現在でも所々に軌道跡が見られる。その廃線跡の真ん中ほどは山城町国政地区になるのだが、その北の末貞地区との境界の国道32号から、南西に狭い車道が分かれている。

 これを上り詰めるとある廃屋がある。その廃屋の建つ地が廃線跡であり、この家屋は廃線後に建てられたものである。具体的な番地は三好市山城町国政221番地である。

 外観はそれほど崩れてないように思えるのだが、開けっ放しの玄関を入ると、右の下駄箱の上に黒電話がそのまま残されている。

 実は午前4時44分にここへ来て、「ただいま。」と4回言うと、電話のベルが鳴り出すと言われているのである。そしてその電話に出てしまうと受話器の向こうから恐ろしい声で「やっと来たな。」という声がすると言う。

 その後、どうなるかは実際に試して貰いたいが、世間からは行方不明扱いにされる可能性があることを覚えておいて欲しい。

怖い話投稿:ホラーテラー 麿’sさん  

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