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短編2
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夜の住宅街

ついさっき起こった実話です。オチも無いし霊的な類じゃないんだけど怖かったので

都会から少し離れたベッドタウンに住んでます

市の人口は多いんだけど住宅地ばっかりなので夜に外に出ると結構静か

バス停から帰宅するサラリーマンやウォーキングをする人をたまに見る程度

一番近所のコンビニまでも歩いて20分くらいかかる、車が無いとそこそこ不便な町

今日も散歩がてら俺はいつものように歩きで20分かけてコンビニへ行った

そして買い物を済ませてまた20分かけて家に帰る

帰る途中今日はいつにも増して人が少ない…(まぁ寒いしバスの最終も過ぎた時間だしこんなもんか)と思って歩いてた

ちょうど家とコンビニの中間くらいの距離に辿り着いた時、前から誰かが歩いてきてるのが見えた

30代くらいで主婦っぽい感じの女の人だった

遠目では特に何の違和感も感じなかったけど距離が近くなるに連れてその人が異常なのが分かった

首を小刻みに縦に振りながら呪文みたいな独り言をブツブツ唱えていた

俺はすれ違う時、下を向きながら早足でやりすごした

そしてすれ違ってから10秒ほど歩いてつい本音を口に出してしまった

「頭おかしい」

自分にしか聞こえない程の音量でボソッと言った

すれ違ってからお互い逆方向にしばらく歩いてるし聞こえてないはずだが一応気になって振り返ったら女は俺の真後ろにいた

女は無表情で、目が合うと同時に腕を掴まれた

俺は一瞬腰を抜かしたけどすぐ腕を振り払ってダッシュで逃げた

女は追って来なかった

無事に帰宅して母にこの出来事を話すと母いわくある事故がきっかけで精神的に病んでしまった町内では有名な人らしい

外出する時はいつも旦那さんが一緒らしいがたまに夜に抜け出して徘徊する。との事

まぁそれにしても…

聞こえてたかは分からんが知らない人に頭おかしいとか言った俺も反省

夜の1人歩きも気を付けよう

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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