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短編2
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移動

友人の話し

ある日、自分の部屋に違和感を感じる

「あれ…こんな所にビデオテープ置いたっけ…」

仕事が終わり自分の部屋に着くなり、明らかに違う部屋の小物の配置

「気のせいか」

その日は気にせず就寝した

次の日、仕事が終わり帰宅

「あれ…」

言葉が詰まる

決して綺麗好きな訳ではないが、ある程度自分の足の踏み場くらいはつくる部屋

「なんでこんなに散らかっている…」

彼は家族6人暮らしで、部屋にカギをしている訳ではないが、逆に親などには「あんたの部屋なんとかならないの!」と言われる程、家族はしっかりしている

「母さん達が、こんなに散らかす訳…」

とりあえず確認をする

「母さん、俺の部屋入った?」

「入らないわよ。それよりあんた!本とか処分したの!?」

父さんや兄弟にも聞いたが部屋には入っていなかった

自分の部屋に戻る

あることに気付いた

「ビデオテープ…」

3日前に5~6人ほどの友達で、この部屋で『本当にあった呪いのビデオ』を見た

一時間ほどのビデオテープで『見終わったデモ画面後の映像を見たら何かが起こる』との噂が本当なのかを確かめるため、一人は怖く友人数名で見たらしい

見始め一時間経ち、ビデオ終了後のデモ画面。一瞬だけ映った女の姿

「なんだ今の!?」

みんなで巻き戻し、何度も確認するが、その女の姿はテープに残っていなかった

「まさかな…」

ビデオを見た事がきっかけで部屋の物が動くだなんて、きっと気のせいだと自分に言い聞かせ、疲れた体を横にさせた

目が覚め、今日は休みと意気揚々と遊びの準備をした

今日は彼女とのデート。朝から二人で会い、夜は自宅で家族とご飯

「楽しかったね」

彼女と一瞬に自分の部屋につく

「これ、あの時のテープでしょ?マジ怖かったよね!」

おかしい

おかしいよ

だって

燃えるゴミに捨てたのに

怖がりな彼女に、この数日の事…まして、朝処分したそれの存在なんて言えなかった

『移動』

全てを確かめるために、ビデオをセットした

続く

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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