昔、三郎と言う友達が居た。
そいつは太っていたので、皆から豚三郎と呼ばれていた。
ある日、俺達は豚三郎、A、Sと一緒にある心霊スポットに行く事になった。
そこはオガの洞窟と言う所で、そこにトンネルを掘ろうとした従業員が相次いで事故に遭い、建設中止になったという噂だった。
あと、顔が異常にデカイ生物が度々目撃されていた。
周りが森で街灯もなく真っ暗な洞窟を、俺達は豚三郎を先頭にして歩いた。
懐中電灯一つで歩く洞窟は薄暗く、かなり不気味だった。
だいぶ歩き、入り口が見えなくなった頃、後ろの方から沢山の足音が近づいて来た。
俺達以外にも誰か来たのかと思い、振り返ると、
?「オガ、オガ、オガ、オガ、オガ、オガァァァァァァァ」
顔が一般人の3倍以上でホームベース顔の生物(以下 オガ)が、開脚前転をしながら追いかけてきた。
豚「うわぁぁ、何だあれ!逃げろ」
ふと天井を見ると、顔が岩の様で、ホームベース顔の生物が天井から逆さにぶら下がりながら、全裸でヘドバンをしていた。
(しまった、囲まれた!)
その瞬間、オガ達が一斉に発光したかと思うと、次々と豚三郎に吸い込まれていった。
豚「ウギャァァァァァァァ!!助けてぇ、顔が割れる、ホームベースになるぅぅぅ!!」
豚三郎の顔がみるみる膨れ上がり、ホームベース顔になっていく。
するとオガ達が豚三郎を取り囲み、安来節を踊り始めた。
豚「ウゴァァァ…アバ‥アバ‥アバババババババァァァァァァ!!」
遂に豚三郎は狂ってしまった。
豚「オギャサワラはああなる、オギャサワラはああなる」
A「ヤバイぞ、逃げろ」
豚「グァァァァァ気持ちぃぃぃ!ヤバイよヤバイよグヒヒヒwww」
豚三郎は股間を掻きむしりながら泡を吹いている。
すると、突然、豚三郎が発光しだした。
豚「ギャァァァ…オギャサワラガイアフォース!!」
気がつくと俺達は洞窟の入口で倒れていた。
A「みんな大丈夫か?」
S「大丈夫だ」
俺「さっきのは何だったんだ?」
豚「さっぱり分からないぞ」
豚三郎の顔はホームベースになっていた。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話