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短編2
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近所

 

 これは4年前に起きた実体験です

 ある日、仕事から帰ってくると、私のアパートの近くを、何台ものパトカーが行き来しているのに気付きました。

「なにか事件かな?」

と思い、近くのコンビニの店員さんに聞いてみると、

 どうもご近所さんが空き巣に入られたらしいんです。

 

 しかも連続して3軒も・・・。

 まぁ、言わゆる空き巣のハシゴだな、と思いその時はそれほど気にせずに家に帰りました。

 いつものように1人で夕食を済ませ、少し疲れ気味のせいもあって、そそくさと風呂に入り、体を洗い始めました。

 すると何やら 

「 キシッ・・、 キシッ 」

 と、音が聞こえました。

 最初は気のせいだな、と思い、また、体を洗い始めました。

 

 しかしその音はだんだん近づいてきました。

『 誰かが床を歩いてる・・・ 』

 

 少し体が震えだし、

ゆっくりとスリガラスの扉のほうを見てみると

 

 男らしき人がこっちを向いて立っていました。

 しかも片手には光る物を持って・・・。

 私はとっさに

「お金は居間にあるタンスの一番下の引き出しにあります!

 足りなければ好きなものを持っていってください!!」

 

 恐怖心を自ら掻き消すかのように叫んでいました。

  

 すると男はゆっくり動き出し

 「 カチャ、 バタンッ・・・。」

 何も取らずに出て行きました。

 その恐怖心がおさまるまで私は風呂から出れませんでした。

 

 

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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