これは4年前に起きた実体験です
ある日、仕事から帰ってくると、私のアパートの近くを、何台ものパトカーが行き来しているのに気付きました。
「なにか事件かな?」
と思い、近くのコンビニの店員さんに聞いてみると、
どうもご近所さんが空き巣に入られたらしいんです。
しかも連続して3軒も・・・。
まぁ、言わゆる空き巣のハシゴだな、と思いその時はそれほど気にせずに家に帰りました。
いつものように1人で夕食を済ませ、少し疲れ気味のせいもあって、そそくさと風呂に入り、体を洗い始めました。
すると何やら
「 キシッ・・、 キシッ 」
と、音が聞こえました。
最初は気のせいだな、と思い、また、体を洗い始めました。
しかしその音はだんだん近づいてきました。
『 誰かが床を歩いてる・・・ 』
少し体が震えだし、
ゆっくりとスリガラスの扉のほうを見てみると
男らしき人がこっちを向いて立っていました。
しかも片手には光る物を持って・・・。
私はとっさに
「お金は居間にあるタンスの一番下の引き出しにあります!
足りなければ好きなものを持っていってください!!」
恐怖心を自ら掻き消すかのように叫んでいました。
すると男はゆっくり動き出し
「 カチャ、 バタンッ・・・。」
何も取らずに出て行きました。
その恐怖心がおさまるまで私は風呂から出れませんでした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話