短編2
  • 表示切替
  • 使い方

Y子は今日もやってくる

あるところに大学生のT男とY子がいた。

二人は付き合っていた。

Y子は毎日のようにT男の家に来ていた。

ある日、いつもの様にY子がきていた。

「もう9時・・・。急いで帰るね。」

「送ろうか?」

「大丈夫。」

「明日は何時くらいに来る?」

「今度は遅くまでいたいから、10時に来るね!」

「わかった。」

「明日も明後日もずーーーっと来るよ!じゃあね!」

この時、T男は知らなかった。

まさか、この時の笑顔が最後だったなんて・・・。

その夜、午前2時。

T男のもとに同じ大学のS美から電話が来た。

S美はY子の親友だった。

電話に出るとS美は泣いているみたいだった。

「もしもし?」

「・・・大変だよ。」

「どうしたの?」

「わ・・・Y子が・・・」

「え?」

「死んじゃったよう・・・」

「は?冗談言ってんじゃね-よ・・・。」

「嘘じゃないよ・・・。R病院にいるから。」

T男はR病院に行くと、青ざめたY子が横たわっていた。

死因は全身打撲。

確かに顔にはたくさん青あざがあった。

夜、横断歩道を渡っている途中、猛スピードの車が来て・・・はねられたという。

次の日T男は自分の部屋で責めつづけていた。

あの時俺が送っていってれば・・・。

ふいに時計を見た。

夜十時だ。

トイレに行きたくなった。

洗面所に行ったときだ。

(だれだ?あいつ?)

みると鏡に女が映っている。

振り返ると誰もいない。

(幻覚・・・か。)

と思い前を見ると、

「ぎゃあああああ!!」

鏡の中にはT男の顔の横に女の顔が・・・。

顔がはっきり見えた。

Y子だった。

怯えたT男の横でY子はこう行った。

「なんで怯えてるの?昨日来るって言ったのに?」

「だってお前は死んだんだ・・・。」

「死んだ?私が?」

「そうだよ?お前は死んだんだよ・・・?」

「・・・面白い冗談ね」

「いや・・・本当に・・・」

「明日も来るよ。約束したんだもん。」

今T男は3年経つが、今もY子の霊になやまされているらしい。

長文で失礼しました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ