あるところに大学生のT男とY子がいた。
二人は付き合っていた。
Y子は毎日のようにT男の家に来ていた。
ある日、いつもの様にY子がきていた。
「もう9時・・・。急いで帰るね。」
「送ろうか?」
「大丈夫。」
「明日は何時くらいに来る?」
「今度は遅くまでいたいから、10時に来るね!」
「わかった。」
「明日も明後日もずーーーっと来るよ!じゃあね!」
この時、T男は知らなかった。
まさか、この時の笑顔が最後だったなんて・・・。
その夜、午前2時。
T男のもとに同じ大学のS美から電話が来た。
S美はY子の親友だった。
電話に出るとS美は泣いているみたいだった。
「もしもし?」
「・・・大変だよ。」
「どうしたの?」
「わ・・・Y子が・・・」
「え?」
「死んじゃったよう・・・」
「は?冗談言ってんじゃね-よ・・・。」
「嘘じゃないよ・・・。R病院にいるから。」
T男はR病院に行くと、青ざめたY子が横たわっていた。
死因は全身打撲。
確かに顔にはたくさん青あざがあった。
夜、横断歩道を渡っている途中、猛スピードの車が来て・・・はねられたという。
次の日T男は自分の部屋で責めつづけていた。
あの時俺が送っていってれば・・・。
ふいに時計を見た。
夜十時だ。
トイレに行きたくなった。
洗面所に行ったときだ。
(だれだ?あいつ?)
みると鏡に女が映っている。
振り返ると誰もいない。
(幻覚・・・か。)
と思い前を見ると、
「ぎゃあああああ!!」
鏡の中にはT男の顔の横に女の顔が・・・。
顔がはっきり見えた。
Y子だった。
怯えたT男の横でY子はこう行った。
「なんで怯えてるの?昨日来るって言ったのに?」
「だってお前は死んだんだ・・・。」
「死んだ?私が?」
「そうだよ?お前は死んだんだよ・・・?」
「・・・面白い冗談ね」
「いや・・・本当に・・・」
「明日も来るよ。約束したんだもん。」
今T男は3年経つが、今もY子の霊になやまされているらしい。
長文で失礼しました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話