あるところにマッチ売りの少女がいました。
寒い冬の日、彼女は2種類のマッチを売っています。
ひとつは2箱1ドルのもの。もうひとつは3箱1ドルのものです。
それらを各30箱(計60箱)売らなければなりません。
きびしい彼女の雇い主は「全部売るまで帰ってくるなよ!」
と彼女にきつく言いました。
彼女は必死でマッチを売りました。
しかし、なかなか売れません。
そこで、ふたつの商品をあわせて、5箱2ドルで12組(計60箱)売ることにしました。
(2ドル×12組=24ドル)
彼女は一生懸命頑張りました。
…かくしてマッチはすべて売れました。
彼女は24ドルを持って雇い主のもとへ帰りました。
しかし、雇い主は
「1ドル足りないじゃないか!」
「ねこばばしおって!」
「お前等出て行け!」
と言い、彼女を追い出しました。
もちろん、彼女はねこばばなどしていません。
寒空の中、彼女は一人ですごし、翌日凍えて死にました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話