短編1
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2段ベッド

小学2年生、6年生の兄弟の話。

ある日のこと、その兄弟は夜9時からUFO・心霊・UMAなどの特番を観ていました。

弟は恐る恐る観ていましたが、兄は興味津々に観ていました。

特番も終わりその兄弟は部屋へ行き寝ました。

兄が上、弟が下の2段ベッドです。

深夜2時くらいです。弟は目を覚ましました。いつもなら目を覚ましてもすぐに眠れるのに、その日に限ってなかなか眠れません。

小さいオレンジ色の照明が、怖さの雰囲気をつくり、先ほどまで見ていた特番の恐怖がよみがえってきます。

そして、ようやく眠くなって来たときです。

「シュッ、シュッ」

っとどこからか音が聞こえてきました。

初めは気のせいだろうと思いました。

でも、また

「シュッ、シュッ」

っと音が聞こえてきます。その音は部屋の外からではなく、部屋の中から聞こえてきます。

恐怖のあまり布団に潜り込みましたが、また聞こえてきます。

いても立ってもいられなくなったので、2段ベッドの上にいる兄に助けてもらおうと勢いよく布団から飛び出し、素早くはしごを登り、そして

「お兄ちゃんっ」

っと言いました。

兄からの返事はありません。

なんと兄は、ひと思いにケツを出し掻いていたのです。

「シュッ、シュッ」

っと音を立てながら。

怖い話投稿:ホラーテラー かむかむさん  

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