短編1
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真夏のコカ・コーラ

これは私が実際に体験したお話。

今から4年ほど前、小学6年生の頃。

私は居間でぼんやりテレビを眺めてた。

するといきなり横から祖母が

「コーラ飲めぇ」

とコカ・コーラの1.5リットルペットを差し出してきた。

私はテレビから目を離さないまま受け取った。

キャップを開けようとして…あれ?

キャップが無い。

「ばあちゃん、これキャップが無いんだけど」

「知らんよーどこ行ったんやろねぇ」

なくしたらしい。

…まぁいいか。

量もちょっとしか入ってなかったため、私はそのまま口をつけらっぱ飲みする。

うわぁ…ぬるい…しかも炭酸抜けて…

ごろん

「?!」

何かがコーラと一緒にころりと流れ込んできた。

「ぐぺっ!」

たまらず目の前にコーラごとその何かを吐き出す。

私は吐き出した何かを見極めようと目を凝らす…

それは二センチ程で…白くて細長く…

ぬめぬめしていて……

「!!」

それが何なのか理解した瞬間、私は弾かれたように台所へ走った。

そしてシンクに盛大に胃の中の物をぶちまけた。

……その日以来、私は虫の中で一番ナメクジが嫌いになった。

ゴキブリを差し置いて。

皆さん…真夏に飲み物のキャップを開けっぱなしで床に放置は危険ですよ…

特に虫だらけの古い木造家屋では……

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
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ロン・ウィーズリーを思わせますね 笑

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