あたしは、ラジオ体操で山の上の広場にいた。
ラジオ体操が終わって、帰る。
その日初めて新しい(中古だけど)自転車で来ていた。
でも、あんまり坂道や凸凹道に慣れていないあたしは、下り坂が不安だった。
お菓子を貰って、自転車に乗った。
最初の方は順調に進んでいた。
ついに坂道。
(多分ガードレールにぶつかるなあ。)
と、なぜか予想していた。
その予想通り気付いた時にはあたしは倒れていた。 目立った外傷もなかったため
回りの人に助けてもらいながら歩いて帰った。
自転車を押しながら帰っていた。
ハンドルを掴んでいるあたしの手の上に何かが重なった。
見ると青白い手がある。
ドキドキしながら真横を見ると、
至る所を怪我した女の子がいた。
その娘はこう言った。
『あのガードレール、昔はなかったのに…。運がいいね。よかったね、死ななくて。』
怖い話投稿:ホラーテラー 悪鬼さん
作者怖話