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短編2
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震災後の瓦礫撤去作業

霊的ではないので御了承下さい

私は岩手県久慈市に住んでいます。

震災後ようやく電気と水道が復旧し始めたころ、私の勤務している建設会社でも被災地に応援にいくことになりました。

その町は以前は建物がたくさんありましたが、町のすぐ始まりから海がみえていました。

震災の後怖いのが人災だと聞きましたが、本当にそのとおりで、燃料がないということで殴りあいまで起こったところもあるそうです。

私は実際に行っていないので作業状況は分かりませんが、聞いた話を。

うちの会社では重機を使って瓦礫撤去していたのですが、その町にはまだ見つかっていない人が十数名いたのです。

先に見つかった遺体たちは脳ミソが出ているものだったり、目が飛び出していたり、手足があり得ない方向に曲がっていたりと目を伏せてしまうものばかりだったそうです。

その話を聞いて正直現場にいかなくて良かったと思いました。

私は女なので重機などの燃料給油の補助でいく予定でしたが、これ以上怖い思いをしたくないと断ってしまいました。

読んだ方は何てやつだと思うかもしれませんが、見たものを抱えて生きていく自信がありませんでした。

すみません。

重機撤去組は帰ってくると、現場はひどすぎると毎日のように言っていました。

そんななかやたら騒いでいたので、何かあったんですかと聞いたら、

重機で瓦礫撤去中に持ち上げたときに手足がついてきたのが見えと言っていました。

もしかしたらまだ生きていたかもしれないよなぁと話していて、

背筋がゾクッとしたのを覚えています。

震災から3ヶ月がたちましたが、まだ3ヶ月しかたっていないのかと私は思います。

私は直接津波の被害を受けたわけではないのに、何故か海には怖くて近づけなくなりました。

間近でみた人の恐怖はどれほどだったかと考えると…

重たく思われるのも嫌なので、1つ笑い話を。

瓦礫撤去作業ではいろいろなものが見つかったのですが、何故かその町ではやたら多かったものがあったそうです。

大人の玩具だそうです。

茶化してる訳ではありません。

私の予想ですが、その人が別に言わなくてもいいことを大々的に言ったのは

何か1つでも笑えることがないとやってられなかったんだと思います。

長くなりましたが、今回の震災でなくなった方々にご冥福をお祈りするとともに、被災地の為に率先して動いくれた勇敢な方々に敬意を表します。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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