中3の夏、俺が体験した話。
俺は、中3の夏に石川県のとある町に引越ししてきた。
大きくて、前のボロイアパートとは、全く違ったので自分なりにもすごい、嬉しかった。
親父の転勤を心からありがたいと思った。
引っ越した次の日のことだった。
俺は、徹夜で大量の宿題をかたずけていた。
3人が皆寝ただろうと思った時だった。
「エーン・・・エーン・・・」
少女っぽい泣き声が聞こえてきた。
妹はもうねてるはずだし・・・。
気にせず宿題をしてると、また
「エーン・・・エーン・・・」
聞こえてくる。
さっきより近くなってきた。
どんどん俺に近ずいてきてるのが分かる。
ついに、俺の後ろまで来た。
持ってるシャーペンが震えて動けない。
「おにぃちゃん」
低い声で言われた。
「どうして助けにきてくれなっかたの・・・?」
何を言われているのか分からない。
後ろに少女が立っているのが分かる。
「助けにきてくれれば死なずにすんだのに・・・。知ってたんでしょ?春子がパパにぶたれてたこと。」
春子は俺の妹の名前。
俺は恐る恐る後ろを振り返ってみた。
そこには、顔から血が滴っていた女の子がいた。
妹ではなかったけれど。
「おにぃちゃんも一緒にいこ・・・」
そういって俺に歩み寄ってきた。
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
・・・
「大輔、大輔、大丈夫!?」
きずくと俺の横に3人がいた。
「うなされてたけど大丈夫?」
俺は机の上で寝ていた様だった。
翌朝になっていた。
「おにぃちゃん、私、怖い夢みたの・・・。」
春子が言ってきた。
「あのね、寝たら、血を垂らした男の子、おにぃちゃんぐらいかな?その子がね、俺の妹、迎えに来たぞ。大輔だぞ?わかる?春子。
っていわれたの。」
それで俺は自分も同じ夢を見た、と言った。
その3ヶ月後、俺たちはまた引っ越したけど、その間あの夢は見なかった。
あとで分かったことだけど、昔その部屋で虐待があったということを知った。
虐待された子の名前は、
大助と晴子。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話