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中編3
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遊園地

ある日、夫婦の元に遊園地の無料券が届きました。

その夫婦には、5歳になる男の子と1歳になる女の赤ちゃんがいました。

夫婦は、無料だし、子供も喜ぶから行ってみようということになり、次の日曜日にさっそく、遊園地に出かけました。

しかし、遊園地に着いてみたものの、ゲートにはたくさん人がいるのに、薄暗く、皆、活気がありません。

しかも、奇妙なことに、一組、二人しか、遊園地に入ることが出来ません。

後の家族は、皆、ゲートに長椅子が用意されてあり、そこに座っていました。

夫婦も、「無料だし、こんなものかぁ。

」と言い、お父さんと息子が中に入って行きました。

けど、もう、夕方近い時間になるのに、息子もお父さんも出てこないので、お母さんは不安になってきました。

周りではなぜか泣いている人もいます。

2人で中に入って行っても、戻ってくる人は、1人で戻ってくる人が圧倒的に多いです。

すると、息子が泣きながら走って出てきました。

息子は「おかあさん、あのなか、こわかった。

こわい、ピエロがみんなをおいかけてきて、つかまったひとは、ないていたよ。

」と、泣いています。

どうやら、お父さんともはぐれたみたいです。

お母さんは、お父さんが心配になり、ゲートの係員に「あの中はどうなっているんですか?」と訪ねましたが、係員は「私達は全く中のことは分かりません」と、首をうなだらしました。

しばらくするとアナウンスが流れ、『ご来場の皆様、長らくお待たせ致しました。

中に入られたご家族の方は、私共、スタッフが御自宅までお送りさせて頂きますので、先にお帰り下さい。

』と鳴りました。

お母さんは、もう夜になるし、奇妙な遊園地だなあと思いましたが、夜には帰ってくると思い、家に帰ることにしました。

しかし、夜になっても、お父さんは帰ってきません。

翌朝、すぐに、警察に連絡しました。

すると警察官は「変だなぁ。

あそこは、山しかないし、遊園地なんかないよ。

」と、首を振ります。

でも、そんなはずはないです。

だって遊園地の無料券を貰ったのですから。

お母さんは遊園地に向かいました。

しかし、昨日あった遊園地は跡形もなく、山になっています。

お母さんは、あの遊園地はこの世のものでは無いと気づき、すぐに霊能者に相談に行きました。

すると、急に霊能者は怖い顔になり、「あなたには大変酷な話しですが…あなたのご主人はあの遊園地で、命を落とされました。

ピエロの格好をした化け物に、めった刺しにされ、殺されました。

どうやら、あそこで捕まった人は皆、殺されていますよ。

あなたの息子さんは運が強かったのです。

あの中に入ったら出てこれる人は少ないですよ」と告げました。

でも、お母さんは「遊園地では、中に入った家族は、スタッフが家まで送ってくれるって言ってましたよ」と言いますと、霊能者は「そんなの真っ赤な嘘ですよ。

あの中で、殺して、あの世に連れて行く為なんですから」と言いました。

お母さんは、目の前が真っ暗になりました。

最近、近所の人の噂では、子供を寝かしつけた後、お母さんが一人で、遊園地のあった山に行く姿を目撃した人もいます。

家の窓辺には、日に日に、ピエロの人形が増えているそうです…

長文、乱文失礼致しました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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