10年以上も前の話です。
高校2年の頃、池袋にあるサン○ャインの3F飲食店街の蕎麦屋でバイトしてました。
そのビルは60階あるのは有名ですが、地下も深く、ビル内テナントの男性従業員更衣室は、確か地下3階か4階に有りました。
テナント数が多い為、ロッカーも多く、更衣室内の通路では、声を掛けて通らなければ、人にぶつかる環境でした。
ある日、勤務が終わり、同僚と3人で着替える為に更衣室に向かいました。
3人のロッカーは、自分を真ん中にして、それぞれ10人分位離れています。
各々が、ロッカーの前に立ち、着替え始める時点では、他の従業員は1人も居ませんでした。
しかし、途中から左隣で着替えていた同僚(同僚A)と自分の間に、だれか居る気配がしました。
特に気にせずに着替えを終え、帰り道の中、自分が
「着替え途中に来た奴、お疲れも言わずに出てったな」
と言った所、右隣で着替えていた同僚(同僚B)が、
「誰か居たの?」
すると、同僚Aが、自分と同僚Bに
「お前らの後ろ通って行ったんだろ?」
いやいや、自分の後ろを誰かが通った事実はありませんし、同僚Bも、同様に人は通らなかったと。
同僚Aは、こっちを通らなかったから、同僚B側を通ったと思ったそうです。
あの人は、どうやって更衣室から出て行ったんでしょうか?
あの場所は、いわく付きだと聞いた事が有ります。
怖い話投稿:ホラーテラー 蕎麦屋さん
作者怖話