これは「世にも奇妙な物語り」で流れていた話しなのですが、面白かったので投稿させてもらいます。
男はとある美術館に来ていた。
館内には男も含め数人の客しかいない。
館内の壁と床は、白で統一されていて、たくさんの作品が展示されいる。
その中でも、男は一つの作品の前で足を止めた。
タイトルは、
「スイッチ」。
真っ白な壁に、赤い丸いスイッチだけがポツンと付いている。
スイッチの横には注意書きが貼ってあり、男はそれに目を通した。
「注意、絶対に押すな」と書いてある。
男は無性にスイッチを押したいという衝動に駆られた。
周りを確認してみたが、幸い辺りには誰もいない。
男はスイッチに一歩近付く。
男の心臓の鼓動が早くなる。
もう一度周りを確認し、スイッチに手を伸ばす。
…ポチッ
女性が美術館を訪れた。
展示された作品を見てまわっている。
女性はある作品の前で足を止める。
そこには男がスイッチを押したまま固まっていた。
タイトルは、
「スイッチを押す人」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話