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短編2
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深夜の出会い

車で彼女を送り届けた帰り道の深夜

道端の自販機の前に女が独りで立っていた

雨の中、雨宿りでもしているかの様に思えた

深夜なのか偶々なのか車の通りもない

可哀想に思った俺は、トランクに乗せっぱなしのビニール傘をあげようと車を停めた

トランクを開け傘を掴んで女に走り寄った

女は「ありがとう…」と小声で独り言の様に言い、傘に手を伸ばしてきた

「!」

女は傘を持つ俺の手首を掴んだ

驚きながら女を見たら…

ニタニタと笑っている

ゾッとした…

掴まれた手を振りほどく様に力を込めたがビクともしない、万力に締め付けられたかの様に手首が痛い

女は笑い顔から真顔に変わり俺を見詰めた…

イキなり女の頭が左右に揺れだした、嫌々をする様に左右に振ったのではなく、左右に揺れているのだ

揺れは徐々に速くなりビデオの早送りの様だった

女の頭が止まった…瞬間、『コテッ』っと自らの女の肩に落ちた

落ちた様に感じた

今考えれば信じられない角度である

まるで頭を支える全てのモノが無くなったように、完全に肩に頭が乗っている

「キャハハ…」と横向きになった女の顔が大きな口を開けて笑う

恥ずかしながら腰が抜けた

その場に尻餅を着き、怖くて目を閉じた

恐る恐る目を開けると女の姿は無かった…

ビニール傘だけがその場に落ちていた

1週間程、赤黒い手首ついた手形の様な痣は消えなかった

もう二度と、深夜に独りで立つ女に近付く事はしないと誓った

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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善意を踏みにじられた!ひどいね!

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