これは昔住んでいた田舎でのことです。
私の住んでいたG県のとある町はたんぼや畑が多く、自然に囲まれた場所でした。
ある日、弟と遠くのゲーム屋まで行った帰り、弟が畑の中に黒いモノを発見しました。
「おにぃ、あれ何やろ?」
私は必死に目をこらしましたが、それが何かはさっぱりわかりませんでした。
(かかし…?)
「ちょっと見てくるわ」
私よりも数倍好奇心旺盛な弟は、畑の中に足を踏み入れて、黒い何かを見に行こうとしました。
遠くから見ていた僕は、またよ〜く目をこらしました。
するとさっきよりも黒いモノが少し大きく、しかもウネウネしている様に見えました。
子供ながらに危険を察知したのか私は
「おい!〇〇〇!待て!」
と叫びました。
いつも静かな私が叫んだのに驚いたのか、危険を察知したのか、弟はすぐに私のところに戻りました。
そして
「おにぃ何やろ?あれ!何やろ?」
と聞いてきたが、私にも全くわかりません。
ただ、あれが見てはいけないモノだという考えは兄弟一致したようで、買ったゲーム(FF8とチョコボ)を持ってダッシュで帰りました。
このサイトの黒いくねくねの話を見て、同じだ!と思い投稿しました。
もし弟があれを見ていたらと思うとゾッとします。
ちなみにその後、通っていた小学校の「特別児童教室(知的障害児童教室)」に転入生が来たのが、関係あるかはわかりません。
怖い話投稿:ホラーテラー ドン丸さん
作者怖話