中編3
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ダイエット

私は昔から、自分の身体にコンプレックスを抱いていた。

高校に入ってからも、身体の事でずっと虐められてたし、苛められていた。だからなのだろうか?私の身体に対するコンプレックスは、日を重ねるごとにどんどん大きくなっていった。

だから私は、このままじゃいけないと思い、自分を変えるためダイエットをしようと心に決めた。

その決心が、後々あんなことになるなんて知らずに・・・。

『思い立ったが吉日』が座右の銘である私は、その日からダイエットを始めることにした。

とは、言ったものの・・・ダイエットについてなど『何も』がつくほど知らなかった私は、とりあえずインターネットでいろいろ調べてみた。

調べてみたところによると、食事制限と運動がいいそうだ。

食事はいつもの半分に減らし、前より体を動かすようになった。

でも、私のコンプレックスが消えることはなかった。

そして、考えた。

食べる量を減らして駄目なら、食べなければいいんだ。と。

でも、食べないのは不可能だ。ならどうすればいい?簡単だ。食べたら食べた分だけ戻せばいい。

早速実行した。

食事をとったあとは、すぐトイレに行って戻す。

毎日その繰り返し。

ある日私はいつものように戻した後、何の気なしに洗面所で顔を洗いに行った。

そこには、前とは全く違う私がいた。

大急ぎで身体を見てみた。

なんと、コンプレックスがなくなっていたのだ。

嬉しかった。とても嬉しかった。

そして私は、学校へいった。

虐められてた頃が嘘のようだった。

それからというもの、毎日が幸せだった。

楽しかった。

しかし、その幸せはそう長く続かなかった。

その理由は、いつまでもそのダイエット方法を続けていたからです。

私は前の身体に対してとてつもないコンプレックスを持っていたため、二度とあんな身体に戻りたくないと思いそのダイエットを続けていました。

私の前の体重は約80キロ、で今は約30キロくらいしかありません。

私は拒食症になってしまったのです。

それから私はいくら食べても戻すような体質になってしまいました。

どんどん痩せていく。もうすぐで25キロ。

もう骨が浮き彫りになっていて、皮が垂れてしまっていました。

おにぎりを食べても戻す。

味噌汁を飲んでも戻す。

グミを食べても戻す。

おかゆを食べても戻す。

お肉を食べても戻す。

野菜を食べても戻す。

何を食べても戻す戻す戻す戻す。

もう何も食べられない。

それがどれだけ苦しいことやら。

数週間後、私は学校の屋上から飛び降りた。

だが私は死にきれ無かった。

体重が軽かったため奇跡的に一命をとりとめたのだ。

私は点滴を打たれて病院のベッドで寝ている。

点滴のお陰で段々と調子は良くなっていきました。

ですが病院食を食べると、どうしても戻してしまいます。

そこで医師の方が用意してくれたのがゼリー状の栄養剤でした。

そのゼリーはきちんと食べれるようになり、なんとか回復していきました。

それからと言うもの、少しずつですが色々な物を食べれるようになっていきました。

現在は普通に暮らしています。

結婚もして、子供ができ、幸せな家庭を築いています。

皆さんもダイエットするときはくれぐれも気おつけて下さい。

終わり

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