これは、俺の友人から聞いた話しだが…。
ある春の夕暮れ時、その友人(Aとしよう)が、家でテレビを見ていた。
家には誰もおらず、A一人だった。
外はもうすでに暗くなり、電気をつけまたテレビを見入る。
少したったころ、Aはテレビを見ながら眠気がさし、半分ウトウトした。
そして、どれくらい時間がたったか、ある声でめがさめた。
その声は、どうやらテレビから聞こえるようだった。
最初は、(テレビの音かな?)と思ったんだが、どうも様子が違う。
なんか、お経みたいな…。
Aは寝ぼけるか?と思ったんだが、次第に声ははっきり聞こえてきた。
やはりお経だ!うわっ!!と体をのけぞった。
そのとき、コタツの裏っかわにあった携帯電話が大音量で鳴りだした。
Aは(誰だ?親かな)と思い電話に出た。
(もしもし…)しかし、反応がない。
立て続けに(もしもし~)かすかに電話ぐちで声がする。
Aは(なんだ!?)と思い無言で聞き耳を立てる。
すると、電話ぐちからは男の太い声で永遠とはっきりお経を唱えていた。
うわっ!!Aはその携帯電話を投げ捨てた。
そしてあることにきずいた。
その携帯電話半年も前から使えない電話だった。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話