前に彼と通話してたときの話です。
たわいのない会話をしてました。
そんななか突然に彼が…
『……ねぇ、誰かうしろでしゃべってる?』
「え?」
『なんか声が聞こえるんだけど』
「あたし?」
『低い男の人の声』
この時は部屋で話してたし、テレビは消してました。
音源なんてあたしくらいしかなく、部屋は静かでした。
「なんて聞こえるの?」
『よく聞き取れないけど男の人の声だと思う…テレビ点いてない?』
「点いてないもん。怖いこと言わないでよ」
会話の最後にもう一度確認をしました。
「…ねぇ、まだ聞こえる?」
『え?声?』
「うん」
『もう聞こえないよ、大丈夫』
もちろん部屋の状態に変化はありません。
あれはなんだったんだろう。
怖い話投稿:ホラーテラー 兎夢さん
作者怖話