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短編2
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赤いハイヒール

小学生の時、下校途中に友達のKちゃんから聞いた話です。

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その日の夜、寝ていると外から

『カツ、カツ、カツ、カツ…』と音が聞こえて目が覚めたKちゃん。

それは人の足音の様にしか聞こえなかったけど真夜中だし、人がよく通るような道沿いに家があるわけでもないので不思議に思ったそうです。

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カーテンの隙間から外を覗くと、真っ暗。

所々にある外灯が、辺りをぼんやり照らしてる程度でしたがKちゃんはすぐ、自分の家の玄関の前に大きな人影があるのに気づきました。

背の高い、女の人が立っていたそうです。

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『こんな時間に何やってんだ?』と思いそのままじっと見ていると

突然!!

shake

その女が玄関の前でぐるぐる円を描くように歩き出しました。

カツ、カツ、カツ、カツ…

『さっきの音だ!!』

Kちゃんはなんだか気味が悪くなり、ベットに潜り込んだそうです。

最初は怖くて仕方なかったKちゃんもいつの間にか寝てしまい、朝になってお姉ちゃんや家族に昨日の足音のことを聞いても誰も知らない。

生きた人間だったのか、霊的なものだったのか…

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K『ね?怖いでしょ?何だったと思う?』

友達T『普通に人間でも怖くない?』

私『Kちゃんの家って、そこで行き止まりだよね?用ないと行かないしね…』

K『でしょ?背の高い女の人だったの』

そんな感じに友達同士で会話しながら帰宅していました。

K『今夜眠れないよ…もしかしたら夜中電話しちゃうかも(笑)。』

私『いいよ、あたし出るし(笑)。じゃあまたね!!』

T『気を付けてね~(笑)。またね~…、アレ…?』

Kちゃんとバイバイする時でした。

私『あれって…、靴?』

Kちゃんの家は分かれ道の一番奥。

そのKちゃんの家の玄関前に、赤い靴のような物が並べて置いてあるように見えました。

遠くてよく分からなかったのですが、真っ赤で目立ったのと、2つ並べられていたこと、何よりついさっき聞いたばかりのKちゃんの話もあってとても気になりました。

K『何だろう…明日教えるね!バイバイ!!』

そう言ってKちゃんはいつもと同じように家に向かって行きました。

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次の日、学校で『昨日のあれ何だった?』と聞くと、

K『うん、赤いハイヒールが並べて置いてあっただけだったよ。今朝見たらなかったけど…』

と答えました。それ以降は夜中に足音がしたとかっていう話は一切聞いていません。

ただ、友達の家の前にハイヒールが並べて置かれていたちょっと異様な光景は今でもよく覚えています。

時々、大人になった今でも、夜中に足音がするとこの話をつい思い出してしまいます…

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Concrete
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