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これは,友人から聞いた心霊体験です。
あるとき,若手の芸能人達の間で
「自分の家に霊がいるか」という検証が流行りました。
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その方法は,まず自分の家を思い出してください。
そして玄関から順に窓を全て開けて行きます。
そして,窓を全て締めて行きます。
その次に玄関からリビングまで歩いて行きます。
その時に何か生物(動物でも可)に出会ったら
自分の家に霊がいるというものです。
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あるとき,一人の女性 Iさんが
その話を聞いてやってみたいと思い
実行したのです。
一通り終わって玄関からリビングに向かう
時には,「なんだ~,なんにもなんないやっ」
と思いながらガッカリしていると,・・・
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shake
ガシッ
「おって,おって」
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階段の前に差し掛かった時
中年の男性が現れ,足首を掴まれました。
Iさんは驚いて,その場で気絶してしまいました。
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仕事を終え,家に帰り
「昨日のものはなんだったんだ・・・」
と思ったIさんはまたためしてみたのです。
生まれた実家を思い出し,窓をすべて
空けた後,すべて閉じ玄関からリビングまで歩いて行く。
するとまた,階段に差し掛かった時,・・・
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shake
カシッ
「おって,おって」
そう言いまた足首を掴まれました。
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するとその直後,
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プルルルルルルル
と電話が鳴りました。
出て見ると母です。
「Iが小さい時バレエを習ってたでしょ?
そのバレエのシューズを頂いてたおじさんが
今さっき亡くなったの・・。」
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その話を聞いてIさんは
怖い気持より,悲しい気持の方が
強くなりました。
その時思ったのです。
「おって」は「踊って」っと言ってる。
そう思ったIさんは,おじさんにちゃんと伝えよう。
そう思ったIさんは次の日も
検証を行ったのです。
やはり,いつも階段で
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shake
ガシッ
「おって,おって」
おじさんが出てきました。
Iさんは冷静になり,
「おじさん,ごめんね。
私は大きくなったしもうバレエは踊れないの。
それに,おじさんはもう死んじゃったの。
だから安らかに眠って。」
そう話したIさんでしたが
「おって,おって」
まだおじさんは言い続けます。
何故だろう,ちゃんと話したはずなのに。
そう思ったIさんはよく聞いてみる事にしたのです。
「おって,おって」
しかし,よく聞いてみると
「変わって,変わって」
「えっ!?
変わって?」
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そうなのです。
おじさんは自分が死んでいる事に
気づいていたのです。
でも,まだ死にたくないっという想いで
Iさんにかわりにお前が死ね,という意味で
「変わって」と言っていたようです。
そして,あなたの家にも霊がいるかもしれませんね。
作者キド