元彼が、新車を買ったので、二人で有馬温泉に行く事にした。
途中、関西では有名な、六甲山を通ったのだが
山道の中腹で凄い霧に
つつまれた。
その途端、エンストして車が止まった
うんともすんともいわない
新車のベンツ…そんな事あり得ない
何度かけてもエンジンがかからないので、薄気味悪くなり
“ねぇ、エンジンかかったら帰ろうよ”
そう提案した
“わかった”
すると、エンジンがかかった
かかったので、前に進もうとすると、また止まる
“今度こそ、帰ろう!”
半ば悲鳴のような声で、私は叫んだ
ようやくエンジンがかかり、Uターンすると、車は動いた
一メートル先も見えないほどの濃い霧は、車を何メートルか走らせると嘘のように晴れた…
後ろを見ると、どこにも霧などなかった
あれは、いったいなんだったのだろう?
今でも、理解できない
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話