これは私が2年前に体験した凄く怖かった実話です。
2月の初めのころだったと思います。友達が隣町に部屋を借りたとのことなで、私は友達と2人で遊びに行くことにしました。
隣町なので電車の乗り継ぎなどで1時間ほどで着きました。部屋を借りた友達仮にY子とします。
Y子は確かに安いからボロいアパートだけど場所的に便利なためここを借りたと言ってました。
そのアパートとは5階建ての古ぼけたアパートでなにか暗い感じの建物でした。
時間は確か、21時を回ったころだったと思います 私と友達は1階のエレベーター前に行きボタンを押してエレベーターを待っていました。
まだ21時を回ったくらいなのに建物全体が静まりかえっていて長い廊下は人気も全くなく、エレベーターが上の階から降りてくる音だけが鳴り響いてました。
やがてエレベーターが到着し、扉が開きます
ガ、ガ、ガガ、グー・・・
古さもあるが私なら毎日このエレベーターを使うなどとてもじゃないけど耐えられないなどと思いながら乗り込みました。
真正面には汚れてぼやけている鏡がついていて、エレベーターの中も湿気みたいな嫌な臭いが漂っていました
Y子は5階住んでるので私達は5階のボタンを押し扉がまた不気味な音をたてながらゆっくり閉まり始め、扉が完全に閉まりきるその時です
すぅ~、と音も立てず、瞬間で女の人が乗ってきたのです。私達は鏡にもたれる形で乗っていたため、その女の人は私達に背を向けて扉ギリギリに顔を付ける形で乗りました。その女の人も私達と同じ5階に行くのかボタンを押す気配はありませんでした。その女の人は後ろ姿しかわかりませんが、髪の毛は肩までの黒髪でボサボサ、手の爪には真っ赤なマニキュアをしていて汚れた白いワンピースのようなものを着ていて、私は変な女などと思っていたらやがてエレベーターがゆっくり動きだしました。そこで友達が言いました。
「こんなボロいアパート、Y子もよく住んでるよねー」と笑いながら言いました。 私は苦笑いをしごまかしました。
なぜならこんな密閉されたエレベーターに他人が乗ってる時って、皆さんもあまり話ししませんよね?しかも今ここにいる女の人もここの住人かもしれないのにこんな失礼なこと言えるはずがありません。
私はそこで思いました
まさか友達にはこの女の人が見えていないのでは? そう思うと背筋が凍るように恐怖に襲われてきました
早くエレベーター着いて!と心の中で叫んでるとエレベーターが無事に到着し、扉が開きました。 女の人はまた、すぅ~と出て行きました。私はホッとしたのか今度は女の人がどこ行くのかが気になり、向かっていった先を後を追うように見ました。誰もいない・・
呆然と立ち尽くしている私に友達が「なにしてんの?」と訊ねてきました
私は我に返り何でもない
とだけ告げY子の玄関へと歩きました。
Y子の玄関に着きY子が部屋に案内してくれました
。 古い建物のわりに内装は以外に綺麗になっており、ここならゆっくり出来そうだと安心しました
どれくらい時間が経ったか話も盛り上がってきたときにふと気になるところがありました
Y子の部屋はリビングにコタツが置いてあり、その向こう側にベランダがあるっぽい造りで大きなカーテンが閉めてありました 私がさっきから気になる所はその辺りです
気になるというか、視線が私に向いてる感じです
。 私はそこに目を向けるとそこにはやっぱり大きなカーテン・・
気のせいかと思い直し、ふとカーテンの真ん中、両サイドから閉めるタイプだから真ん中が少し5センチくらいの隙間があったんです 気のせいじゃなかったんです 視線はそこからでした・・・
物凄い目つきで私を睨む女が立っていました
立ってるわけではありません!なんとその女は下半身がなく、宙に浮いてるようなぼんやりした感じで顔だけははっきりしていました。私はすぐにわかりました エレベーターのあの女だ。
とにかくやばいと思い私は視線をそらす・・
そんな異変に気がついたのか友達が「どうしたの?大丈夫?」と言って来ました。私は大丈夫だよ、っとその友達に目を向けました。すると友達が座ってるコタツ布団の横に何か落ちてるのに気がつきました その落ちてる物、落ちてるってより出ていました・・
赤いマニキュアした女の手がコタツ布団から出ていたのです もう限界・・
と思いまたカーテンの方に目を向けます
今度は全身ハッキリと見えました 女は目つきはさっきと同じなんですが不気味に笑みを浮かべていました 私はそこで気を失い気がついたときには自分の部屋で寝ていました 後日友達に連絡して送ってくれてありがとうって言うと、私が用事が出来たといきなり言って先に一人で帰ったと言われました
私には記憶が無いしどう帰ってきたかは未だ分かりません
ただ、あの女は私になにがしたかったんでしょうか? 終わりです。 オチがつまらなくてすいません
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話