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短編2
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青いヒト

これは僕がまだちいさかった頃、田舎のおばあちゃんの家に泊まったときの話です。

僕はある夜、突然目が覚めました。

詳しい時間は覚えていませんが、確か深夜2、3時ぐらいだったと思います。

当然、家族も寝静まっていて、外もまだ真っ暗です。

僕はもう少し眠ろうと思って布団に潜り込みました。

けれど、どうも周りの空気がおかしいんです。

何かがあるわけではないけれど、とても怖かったんです。

僕は寝付けないまま、しばらく布団にくるまっていました。

ですが、僕は酷く喉が乾いていたので、水が飲みたくなってきてしまい、ホントは嫌ですが、台所に水を飲みに行くことにしました。

僕はこわごわ布団から出ると、ゆっくりゆっくり台所に向かいました。

ですが、何にも遭遇せず、すんなりと台所までたどり着くことが出来ました。

ほっとした僕は、冷蔵庫に置いってあった水を、コップ一杯分だけ飲んで、またゆっくりゆっくり帰ろうとしました。

しかし、みんなのいる寝室のドアの前で、誰かが走っているような足音が聞こえました。

僕は誰かが起きてきたのかな、と軽く考えて、音のする方を振り返りました。

そこには体中真っ青な男のヒトが、物凄い形相で、両手を前に、つかみかかるように突き出しながら、こちらに走ってきていました。

僕は恐怖で叫び、寝室に転がり込んで、ドアに鍵を掛けました。

その後は、布団にくるまって一晩中震えていました。

今でも、あの形相と突き出された両手を思い出し、あのとき捕まっていたらと思うと、背筋が凍ります。

一体あれは何だったのでしょうか?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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