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短編2
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橋の下

ある日の夜、彼女とドライブに出掛けました。

走りながら、たまには「カー〇〇〇したいね」なんて冗談のつもりで言ったら、彼女も「しようよ」って意見が一致!

アセる気持ちを抑えながらさっそく場所探し。しばらく行くと橋があったので、その橋の下に降りました。

しかし、橋の照明でまわりが明るいので、移動してベストポジションを探すことに。

秋だったので河原にはススキがいっぱい茂っており、その間の道を川のほうへ進んでいきました。しばらく行くと、車の前をソフトボール大の綿のような白い物体が横切りました。そのときは風でゴミが飛んでったのだろうくらいしか思いませんでしたが、それが恐怖の始まりでした。

少し進むと、道は行き止まりでバックでなければ戻れない状態に。道は細く、一回ではうまくバックできず一度前へ出てからもう一度バックしようと思い前方を見ると、車の数メートル前に白いTシャツに白いショートパンツに黄色い長靴の小さな男の子が向こうを向いて立っているではありませんか!夜中の1時過ぎなのに…

俺は嫌な予感がしたのですが、職業が保育士の彼女は俺の制止を振り切り車から降りて、その子に話しかけに行ってしまいました。

慌てて助手席のドアを開けて戻るように言いましたが、何か話しかけています。 これはヤバいと思い、今度はクラクションを鳴らして彼女を呼びました。慌てて戻ってきた彼女は「あの子、〇〇町に帰りたいんだって。乗せてってあげて」って言うんです。

俺は「よく見ろ!普通じゃないよあの子」って言ったら、彼女は「普通だよっ」ってどこが普通なんだかわかりませんが…、今度は呼びに行こうとしましたが、その子はもういませんでした。

すぐに彼女は警察を呼ばなきゃと言い出し、とりあえず近くの警察署へ行き、事情を話したところパトカー数台でさっきの場所を探索してくれました。が、結局男の子は見つかりませんでした。

俺たちは警察に住所と名前を電話番号を聞かれ帰りました。 数日後、警察から電話があり「この前の男の子の件ですが、去年の夏にあの河原に家族でバーベキューに来ていた〇〇町の男の子が川に流されて亡くなっているのですが、年齢や服装が一致するんですよね。該当する捜索願いも出ていませんし、警察が本当はこんなこと言えませんが、あなた達が見た子はおそらく…」だそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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