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短編1
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一人暮らしの夜

前に付き合っていた女の子に、実際起きた話です。

ですので、落ちもなければ、意味のわからない話であることをご容赦ください。

その女の子は、大学進学を機にどこにでもあるような、1kのアパートで一人暮らしをしていました。

特に曰くのあるような物件でもなく、家賃も相場です。

先ほども書きましたが、どこにでもある普通の家なのです。怪異などとは無縁のはずなのです。

その日、女の子はなぜだか寝付けずにいたそうです。

しかたがないので、暇を潰すため、雑誌を読んでいました。

時間は深夜2時くらいだったそうです。いつもなら、とっくに寝入っている時間です。

しばらく読み進み、ようやく眠気がじわじわとこみ上げてきた頃、突然耳元でボソッと、誰かが女の子の名前を呼んだのです。

それは無機質な、男とも、女ともとれない声だったそうです。

反射的に声がした方向へ振り向いたのですが、壁なのです。今の今まで、自分が寄りかかっていた。

当然そこに誰かがいるわけがありません。それを発したであろう主も。

その夜は怖くて寝れなかったそうですが、その後このような怪異は起こっていないそうです。

身内にも、彼女自身にも不幸はなく、4年たった今でもあれはいったい何だったんだろうと不思議がっています。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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