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短編2
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あの世の人写真集

小学生低学年の頃、オカルトに大変興味を持ち、関連のある物や本を集めるのが趣味でした。

お小遣いを貯めて『心霊写真集』なる、ちょっとマニアックな本を買った事があるんです。

当時はどこの書店にも売っていたと思います。

人気はなかったと思いますが…………。

驚いたり怖がったりしながら本を見ていると、パートから帰宅した母が凄い剣幕で『本を捨てなさい!』と激怒。

まだ半分も見ていなかったのですが、あまりにも(おかしくなっちゃったみたいに)『捨てろ』と喚く母の様子に妙な恐怖を覚えた私は近くのコンビニでこっそり捨てました。

次の朝、学校へ行こうと玄関を出ると、昨日コンビニに捨てたはずの本が家の前の道路の真ん中に置いてありました。

瞬間『え〜っ?!』って感じです。

似てるけど違う本だろうとか、コンビニなんかに捨てたからそこの店員さんが怒ってしたことだろうとか、あまりの出来事にまともな理由を考えられませんでした。

結局、偶然同じ本を入手した誰かが、偶然にも家の前で落としてしまった。

そして前日、母に怒られコンビニなんかに捨てたもんだから罪悪感が『偶然』を恐怖してしまっている………あくまでも『偶然』と、思うことにしたんです。

したのですが―……、捨てても捨てても、本は家の前の道路に戻ってきてしまうんです。

全部で5回戻ってきました(確か…)最後の方はボロボロになってましたね。

それが原因かどうかは分かりませんが、その後5回、交通事故(大事には至りませんでしたが)遭ってしまいました。

5回目の後に御祓いをしてからは何もありません。

御祓いしてくださったお坊さん曰わく、そうゆう(心霊写真集など)物を持っているのは危険なんだそうです。

よく考えてみれば『あの世の人写真集』ですもんね。

当時の母も危険を察知していたのかもしれません。

面白半分だった好奇心に今では深く反省しています。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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