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短編2
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笑う女

 あれは私が小学生の五年生頃の話です。

あれは日曜のよるでした、とうじ私と兄ははじめの一歩と言う少年誌の漫画にはまっていました。私と兄はどうしても続きが気になり仕方なく、もらったばかりのお小遣いを手に本屋に行く事にしました。

本屋に行く近道には私が通っていた小学校の裏を通るのが早く、その日も何時もの通り学校の裏を通ることにしたのですが、何を思ったのかその日は、自転車ではなく歩いて行く事にしたのです。

10月の後半に差し掛かったその日は中々に寒く、二人で小走りで本屋に向かいました。

学校の裏に差し掛かり、ふと学校の校舎の反対側の民家を見ると、あのお葬式に使う白と黒の大きな花のようなあれが外の塀に立て掛けられていました。

兄と私は顔を合わせそれぞれに言いました。

「気持ち悪いな正幸」「そうだね兄ちゃん」

気味悪がりながらも本屋へ急ぎました。本屋に着くと安心したのか、二人で漫画の本を探し、見つけるとすぐさまレジに持っていき買い上げました。

そして、意気揚々と帰り、またあの葬式の跡が残った民家と、校舎の裏の道に差し掛かりました。

 学校の校舎の裏は、木が並んで生えておりよく校舎が見えない状態でした。

そして、最初に異変に気がついたのは兄でした。

「おい正幸、あそこに何か赤いモノが見えないか?」

そう言われ目を凝らし兄の言う方を見る私。

「あれ?」

確かに、木と木の隙間から何か赤いモノが動いていたのが見えました。

そして、何かと思い二人で眺めていたその時でした。

「ウフフフフフ」

と言う、普通じゃああり得ないようなとても高い声の笑い声が聞こえたのです。そして私と兄は、数秒硬直した後、どちらともなく「うわあああああ!」と叫びながら全力で家まで走りました。その後、怖くてもう漫画どころではありませんでした。

後にわかったことなんですが、そのお葬式で死んだ人は、二十代の女の人だったそうです。しかも、死因は飲酒運転による交通事故で、警察が駆けつけたときにはもう死んでおり、全身血だらけで体は骨と言う骨が折れぐにゃぐにゃに曲がっていたそうです。もしかしたら、あのとき遭遇した霊は、その女の人だったかもしれません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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