当時僕には『彼女』がいました。
とは言っても、ほかに2年間片思いをしている好きな女の子がいたので、いい加減な付き合いでした。
そうなると片思いの女の子から誘いがあると、彼女よりも優先してしまう訳で……
その日もそんな流れになったのです。
片思いの女の子と遊んでいる時に『彼女』から電話やメールがあったのですが面倒臭い気持ちが勝ってしまい、ずっと無視をしていました。
そして夜になり、片思いの女の子ともお開きになり家路に着いたのですが『彼女』には一切連絡を返しませんでした。
そんな中途半端な事をし、夜寝ていると誰かに足を踏みつけられました。
ビックリして目を覚ますと辺りには誰もいません…
「気のせいか…」
そう思い体を横向けにして寝ていると、明らかに僕の後ろにくっついて寝ている人がいるじゃないですかッッ!!
恐怖よりも不思議さの方が勝ち
「なんだこれ?」
と思っていると僕の後ろにいる何かが抱きしめてきて、そのままスゥーっと消えていきました。
僕は訳がわからず、その日はそのまま寝てしまいました。
そして朝になり携帯を見ると片思いの女の子からメールが届いていました。
内容は
「おはよう。てか昨日の夜中から左肩重いんやけど何かついてるんやろか?」
でした。
普段は絶対にそんな事を言わない子だし、昨日の僕の体験と妙にガッチしてしまい、初めて恐怖という気持ちになりました。
多分あれは『彼女』の生き霊じゃないかと……
皆さんもいい加減な付き合いは気をつけて。
じゃないと今夜はあなたの元に……
怖い話投稿:ホラーテラー フフフン星人さん
作者怖話