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短編2
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恐怖の蛾人間

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もしも あなたの目の前に 得体の知れないバケモノが現れたらどうしますか?

今からお話しする話は

そんな得体の知れないバケモノに遭遇した一人の人間の物語です

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ある二人のカップルが山道を散歩していました

そこは月明かりで照らされるだけの薄暗い山道でした

時代は明治の初めまだ 文明が栄えなかった頃まで話はさかのぼります

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どうやらこのカップルは道に迷った挙句 森にさまようことになってしまった

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二人っきりで何時間もさまよった挙句 ついに力尽き その場で足を止めた

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月明かりに照らされ その場で動くことも出来ず 辺りは真っ暗で 北も南も西も東もわからなくなっていた

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辺りを見回すと異変に気づいた

かすかに

木々の間から何かの気配を感じたのだ

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「カサカサカサカサカサ」

shake

「カサカサカサカサカサ」

shake

なにか暗闇でうごめくものがあった

徐々にこちらに近づいてくるのがわかる

ヤバイ!!!っと思った瞬間

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体調5メートルはあろう大きな羽を持ったバケモノが襲ってきたのだ

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そのバケモノは 大きな羽を

バタつかせながらするどくとがった爪で女性の頭をひとかきし

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shake

女性の頭は首から上が削げ落ちて 血が吹き出していた

男は隙を見て逃げ出した しかし後ろからものすごいスピードであっというまに追いついてしまった

殺されるっと思った瞬間

辺りが徐々に日の光で明るくなってきていたのが幸いしたのか

そのバケモノは 森の奥へと逃げていった

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それからというものこの森に近づくものはいなくなった

今もこの森は蛾人間の森といわれ 恐れられている

もし森で道に迷ったときは 蛾人間は光に弱いので

懐中電灯などを持ち歩くとよいという

夜道での道中では蛾人間にきをつけてください

Concrete
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蛾なのに光に弱いのか。

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