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もしも あなたの目の前に 得体の知れないバケモノが現れたらどうしますか?
今からお話しする話は
そんな得体の知れないバケモノに遭遇した一人の人間の物語です
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ある二人のカップルが山道を散歩していました
そこは月明かりで照らされるだけの薄暗い山道でした
時代は明治の初めまだ 文明が栄えなかった頃まで話はさかのぼります
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どうやらこのカップルは道に迷った挙句 森にさまようことになってしまった
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二人っきりで何時間もさまよった挙句 ついに力尽き その場で足を止めた
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月明かりに照らされ その場で動くことも出来ず 辺りは真っ暗で 北も南も西も東もわからなくなっていた
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辺りを見回すと異変に気づいた
かすかに
木々の間から何かの気配を感じたのだ
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「カサカサカサカサカサ」
shake
「カサカサカサカサカサ」
shake
なにか暗闇でうごめくものがあった
徐々にこちらに近づいてくるのがわかる
ヤバイ!!!っと思った瞬間
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体調5メートルはあろう大きな羽を持ったバケモノが襲ってきたのだ
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そのバケモノは 大きな羽を
バタつかせながらするどくとがった爪で女性の頭をひとかきし
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shake
女性の頭は首から上が削げ落ちて 血が吹き出していた
男は隙を見て逃げ出した しかし後ろからものすごいスピードであっというまに追いついてしまった
殺されるっと思った瞬間
辺りが徐々に日の光で明るくなってきていたのが幸いしたのか
そのバケモノは 森の奥へと逃げていった
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それからというものこの森に近づくものはいなくなった
今もこの森は蛾人間の森といわれ 恐れられている
もし森で道に迷ったときは 蛾人間は光に弱いので
懐中電灯などを持ち歩くとよいという
夜道での道中では蛾人間にきをつけてください
作者ダダ
もしもあなたの目の前に バケモノがあらわれたら