短編2
  • 表示切替
  • 使い方

テケテケ?

二日前の話しになるが…俺仕事はタクシードライバーしてるんですよ。

その日は売上悪くて「あ〜ぁ、もう会社帰ろうかな」って思ってた矢先の事、バス停で手を挙げるサラリーマン風のスーツを着た40代位のお客さんが居たから乗せたんですよ。

お客さんは「奥多摩まで…奥多摩のダムの側だから…」と言ったからびっくりして「二万円以上行きますが良いのですか?」と聞いたら構わないとの事。早速意気揚々と出発!

お客さんとワイワイ言いながら車を走らせていた。奥多摩のダム近くで時計を見たら一時半を回っていた。

その後すぐの事、小さいトンネルに入った。

入った瞬間お客さんと俺は凄い寒気に襲われた。

俺 「お客さん、何か寒気しないですか?」

お客さん「運転手さんも?」

いや〜な予感がした。

お客さん「あ!運転手さん!後ろ!!」

お客さんの一言を聞いた俺はバックミラーで見たら上半身だけの髪の毛の長い女が腕だけで追って来てるのだ!

俺「わぁ〜!テケテケ(ダッシュババア)だ〜!」 気を失うお客さん…

俺は顔面蒼白になりながらもアクセル全開で走った。

「ヤベーよヤベーよ…どうしよう…」思ってたら無線から

「後少し…ククク」と声が聞こえた。どうやら追って来てる女の声らしい…

パニックになってる中、ふっと思い出した。トランクの中にいつも清めた塩を入れてるのを忘れてたのだ。

事故するのを覚悟でトランクから塩を出し横を見たら…助手席の横まで来てる!

覚悟を決めて助手席の窓を開け塩をまいた。女はとたんにスピードが落ちたのを見計らって車内にも塩をぶちまけた。

すると無線から「後少しだったのに…」と聞こえた。しばらく走りコンビニに車を止めお客さんを起こし経過を説明した。

お客さんは恐怖で泣き崩れ俺にお礼を行ってた。

正直俺はそんなのはどうでも良かった。生きてるだけで満足だった。

帰りはオモイッキリ遠回りして帰ってきた。

本当に恐かった。

長文になってゴメンなさい。事実を伝えるのにはハショルわけにいかなかったので。

怖い話投稿:ホラーテラー チキン157号さん  

Concrete
コメント怖い
0
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ