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短編2
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四十九日

初めて投稿させて頂きます。

わかりにくいかもしれませんが、宜しくお願いします。

私が中学生の時の話です。

私の家は多少複雑で、義理のおじいちゃんが2人、義理のおばあちゃんが2人居ます。

その義理のおじいちゃんの内、1人が亡くなりました。

殆ど交流もなく、葬式には呼ばれませんでしたが、四十九日には顔を出すことになりました。

仏壇の前にお坊さんが座り経をあげて、その後ろに私と母親が座っています。

家具の配置上、お坊さんをぐるりと囲む形で座るしかありません。

私達の真後ろには部屋がもう一室あり、襖で仕切ってあります。

そっちはおばあちゃんとおじいちゃんの寝室として使っていたようです。

経をあげ始めてからそんなに時間が経っていない頃、なんだか違和感を感じはじめました。

何故か、経が何重にも反響して聞こえるのです。

勿論普通の家ですので、反響する事もありません。

おかしいな、と思い母親の顔を盗み見ると、母親も不思議そうな顔をしています。

その時、後ろの襖を引っ掻く音がしました。

この家では犬を飼っており、その犬がしているのかな?と思っていましたが、台所に繋いでいたのを思い出しました。

じゃあ、これはなんだ?

疑問を抱いた時、引っ掻く音から叩く音に変わりました。

最初は小さく、トン…トン…

無視しているうちに、どんどんとひどく鳴り始めました。

ドンドンドンドンドン!

後ろからは叩く音、前から聞こえるお経は何重にも反響して聞こえる。

私は無心でお経を心の中で唱えました。

勿論知っている所だけの、有り難さも無いようなお経です。

暫くずっと唱えている内に音が弱まり、お坊さんが唱え終わった時には止んでいました。

後から他の人にも聞きましたが、母親だけはお経が何重にも反響して聞こえていて、他は聞こえなかったそうです。

叩く音を聞いたのは、私だけです。

一体なんだったのか私には分かりませんが、きっとおじいちゃんだったのではないかと思っています。

Concrete
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コメントありがとうございました!
実体験なのでオチは無いですが、楽しんでもらえてよかったです♪

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