ありふれた話だとは思いますが…
私の地元は海に囲まれた小さな島です。本土からもかなり離れており海も綺麗なのですが、大陸棚がないため海水浴場は2箇所しかありません。
その内の1箇所であった実話です。
私の近所に住んでいたA君は小学1年生の夏B君とB君の母親と海水浴に行きました。
その海水浴場は度々事故が起き、溺死者が出ることで有名なのですが、数少ない海水浴場なので毎年のように夏は賑わっています。
私事なのですが、私も幼い頃その海水浴場で溺れ、死にかけたことがあります。
そのいわくつきの海水浴場でA君は溺れて亡くなってしまいました。
私もA君と何度か遊んであげた事があったので非常にショックを受けたのを覚えています。
次の年、懲りもせずB君は母親と一緒にその海水浴場に遊びに行きました。
B君は溺れて亡くなってしまいました。
A君が水死体として見つかった場所とほぼ同じ場所で見つかったそうです。
その海域の海流による偶然かも知れませんが…
小さな島で2年連続で死亡事故が起こったせいで、その後何年かはそういった話は聞かなくなりました。
「海難事故よる死者は何人かの人間を海に引きずり込まないと成仏出来ない」という話を聞いたことはないでしょうか?
知人が夜釣りに出掛けその海水浴場の砂浜を歩いている時、空耳のようではあったのですがこういう声が聞こえたそうです。
「あと一人欲しい…」
私の地元は明治頃まで特異な風習があったようで、色々な興味深いはなしがあります。
機会があればまた紹介できればいいなと思っています。
怖い話投稿:ホラーテラー マメさん
作者怖話