ずーっと昔……小1くらいかな……。嫌な夢を見ました。
母の実家が舞台でした。
父と兄とかくれんぼをしているのです。
父が鬼で私と兄が隠れる役だったみたいで、夢は父に私が見つかり、兄を探すところから始まります。
その途中、八畳の寝室の横を通ったときに、隅に130㎝のおかっぱ頭の人形?が立っていました。
とても不気味で私は父に抱きつきながら通り過ぎました。
兄は、祖父の書斎の中に隠れていて、すぐに見つかりました。
そして、居間に戻ろうということになり、父と兄と並んで歩きます。
でも、父と兄がどんどん遠ざかっていくのです。
いや、私が離れていくといったらいいのでしょうか。
気がつけば、私は真っ暗な廊下に一人ぽつんと取り残されました。
遠くに台所のドアから洩れる光が見えます。
その時。
つんつん、と背中をつっつくように感じました。
振り返ると先ほどの少女がニヤ、と笑って立っていました。
なぜ暗闇の中で見えたのか分かりませんが、そこから夢は私と少女の横からの視点になります。
私は叫びました。
すると、少女は口をゆがませて、嬉しそうに言いました。
「ずっといっしょにいようね」
そして、私は目が覚めました。
◦0年たった今も、鮮明にその夢が頭に浮かびます。
長話でしたが、読んで下さりありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 天パさん
作者怖話