wallpaper:261
この話は僕の友達だった人の話です。
その子は中学校の時事故でなくなりました。
斜め横断をしたため反対車線の車に気づかず
約3m飛ばされたそうです。落ちた衝撃で
頭蓋骨を骨折しそこから出血したため出血多量で
なくなりました。葬儀を終え、僕は家に帰ろうとしました。ふとその時僕はその子の声が聞こえた気がしました。「ここへ来て…」
不思議と恐怖感はなく、時が止まったような感覚でした。意識を戻し僕は気づきました。
あいつが呼んでるんだ。きっとなにかあるんだ。
僕は葬儀場をでて事故の現場へ向かいました。
まだ、血の後がかすかに残っていました。近くのガードレールには花やお菓子が添えられていました。行き交う車を見ていると、またあいつの声がしました。「まっすぐ先の白線を見て…」
僕は言われたとおり白線を見ました。やはりそこまで血の後がありました。しかしそこにはおかしな跡がついていました。まるで、何かを取り去った後のような形でした。目を凝らし見てみると
その形は長方形のようなかたちでした。
なぜ、あんなところに?するとまた
「上…橋…手すり…」その近くには歩道橋がありました。僕は急いで歩道橋に登り手すりを見ました。僕は見つけました。歩道橋は汚れていますが一部だけ綺麗になっている箇所がありそこからちょうど下から少しいったとこに事故現場がありました。
sound:33
そうか…これは事故じゃないんだ。すると声がしました。「…これでいける…この事実は変わらない…だから…次の被害者の出る前に警察に…」
そこで声は消えた。その後僕は警察に知らせた。
事故だと思った事件も殺人として扱われ再度調査が行われた。僕は思った。
僕の友達に恨みを持つ人間が、歩道橋からロープをくくりつけたレンガを投げた。それが僕の友達の頭に当たり脳震盪をおこし自転車がふらついてしまった。そこに反対車線の車が来てよけきれず事故になった。犯人はここまでのことは予想もしてなかったのだろう。証拠を消し去り逃げ去った。これが今回の事件の大まかな流れだと僕は考えた。
皆さんこの事件はなんとも無惨な事件ですが
一つ考えて欲しい。
この事件の真犯人は誰なのか?一つ一つの言葉に疑問を投げかけ考えて欲しい。
作者太郎