私は一人暮らしをしています。
引っ越したばかりのアパート。
優しいアパートの住民。
とても良い景色。
とても充実した毎日でした。
あのクローゼットの中を見るまでは、、、
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いい遅れましたが私は今年から専門学校に通う学生です。
男です。
特技は一つ。
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部屋をきたなくする事w
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自慢じゃないけど、一日かからずに清潔な部屋を散らかしたりきたなくする事ができます。
新しく張り替えられた壁やカーテンに申し訳ない。
汚い部屋。
ただその汚い部屋に相応しい物が一つだけあります。
それは・・・
クローゼット。
木製の扉のクローゼットは塗装がはげて異様な雰囲気を漂わせていました。
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この私も何か嫌な気がして、開いた事はありません。
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開いたら何かいるような気がして、
もう戻れなくなるんじゃないかと思って。
ただ今日は開くと決意したんです。
あのクローゼットを。
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私は立ち上がり、クローゼットにゆっくりと向かい、クローゼットを慎重にゆっくりと開きました。
ギシギシと音をたて開いたクローゼットの中には、
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日本人形が置いてあるだけでした。
夜も遅いし、日本人形があるだけでも怖いのですが、その時はもっと怖い物を想像していたので、少しがっかりしたような気持ちになりました。
それでも日本人形があるのは嫌なので、お祓いも何もせず、すぐにゴミ捨て場に袋に包み捨てました。
捨てた帰り道。
引っ越したばかりなので散歩気分で近所を歩いて何があるか確かめていました。
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辺りは一層暗くなっていて、今にも何かが飛び出てきそうでした。
しかしそれでも散歩していたのは、たまにですが、人とすれ違います。
仕事帰りなのでしょうか。
いつかお世話になるかもしれないとおもい、すべての人に自分から挨拶しました。
挨拶をすると必ず挨拶が返ってきて、一人暮らしでも何とかやっていけそうな気がしました。
アパートに帰ると私の住んでいるアパートの前に誰かいました。
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shake
ドキッとして、なぜか見つめてしまいました。
こちらに背中を向けうずくまり、全く動きません。
怖くて怖くて色々考えていると、少しずつ頭を回し、こちらに顔を向けようとしました。
ヤバイと思った瞬間に体が動き全速力で部屋に戻りました。
あれは何だったのかとても気になりましたが、
明日は大事な用事があったので、布団の中にうずくまり寝ました。
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次の日、友達の圭介と海にきました。
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昨日のうずくまっていた人の話を圭介にすべて話すと、笑いながら幽霊じゃね?と言い全く相手してくれません。
しかし、その後、海で遊んでいると昨日の出来事なんて忘れてしまい、楽しむ事ができました。
服を買い、記念にキレイな貝も買って家に帰りました。
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家に帰ると買った服を片付けようとクローゼットをあけました。
すると
shake
日本人形がありました。
えっ⁉
と思いましたが、昨日は日本人形をすぐに捨てに行ったのでよく見ていなかったのかな?
と少し強引に自分に言い聞かせ、また夜でしたが捨てに行きました。
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ゴミ捨て場につくと前に捨てたはずの日本人形の袋がありませんでした。
回収の日は来週だし、ないなんてありえません。
私はさすがに怖くなり、とにかく走ってアパートにむかいました。
アパートの前には人がまたうずくまっています。
しかし今回はジッと見つめる事はなく、走って横を通り過ぎました。
その時、『あと、いっ・・かい』
と聞こえました。
しかし立ち止まる事は怖くてできず部屋に帰りました。
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部屋に帰り、すぐに圭介に電話をかけました。
『クローゼットにまた!』
『はぁ?何があったの?とりあえず今から行くから待ってろ。』
電話が切れてから30分ほど待つと圭介が来ました。
『こんな夜遅くになんだよ。さっきまで遊んでたじゃん。』
『いいからあのクローゼットに日本人形がッ!』
すると圭介はクローゼットをなんの戸惑いもなく開けました。
『何もねぇじゃん。』
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『いいからお前今日は寝ろ。お前が寝るまで一緒にいてやるから。』
私は頭の中が混乱していて何も考えられなかったのですが、圭介のいう通りにしていました。
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朝起きて、怖くてすぐ家を出て、圭介に電話しました。
一回一回のコールが長く感じ、
ガチャ
『圭介⁉』
この電話は電波の届かないところか、電源が入っておりません。
圭介は出ません。
何度もかけましたが結果は変わりませんでした。
とりあえずコンビニで立ち読みをしましたが何も頭に入って来ません。
夜になって、仕事帰りの人が多い時に帰ろうと思い、ずっとぼーっとしていました。
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夜になりコンビニを出ました。
アパートに向かって歩いていると人通りもすくなくなり不安になりました。
早歩きになり、アパートの近くにくると周りに人はいませんでした。
部屋に入ろうとすると薄暗い廊下にうずくまっている人。
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私は恐怖が怒りになり、
『お前なんなんだよ!俺が何したんだよ!』
と言いました。
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すると少しずつこちらに顔を向けようとしました。
そいつの顔が回っている間、きっとこのアパートのあの部屋は住んではいけない。
クローゼットが古いのにはきっと意味がある。
と色々考えました。
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するとそいつがこちらを完全にこちらを向きました。
『あと、ゼロかい』
また何か言っている
きっとこの数はクローゼットを開ける数なんだ。
そう考えていると、そいつは私の頭をつかみゆっくりと回しました。
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スマホのアプリで見ると楽しめるかもです!
作者はじひろ
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