【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

中編5
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昨夜

初めての投稿です。

昨夜の出来事…

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私はこのサイトを、たまたま数日前に見つけました。

もともと怖い話が苦手な私。

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なのですが、ちょっとした興味半分で毎晩寝る前に布団の中でこのサイトに訪れては、眠くなるまで怖い話を適当に選んでは読んでいました。

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そんな事が些細な日課の様になり

昨夜で、だいたい3日目くらいになるでしょうか。

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私には三人子供がいます。

1番下の三歳になる娘とは、毎晩同じ部屋で寝ていて、上の息子2人は隣の子供部屋で寝ています。

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我が家は、よくあるタイプの2LDK。

玄関から、ちょっとした廊下があり、玄関の前にはお風呂場。

短い廊下突き当たりの左手にはトイレ。

その向かい側、廊下突き当たりの右手には、縦長のガラスが貼ってある扉。

その扉の向こうにリビングがあり、リビングから2部屋に別れ、和室と洋室があります。

右側の部屋が洋室で親の寝る部屋

左側の部屋は和室で、子供部屋になっていてお兄ちゃん達は2人でいつもの様に、その部屋で寝ていました。

私は、夜中の1時頃まで、夢中になって怖い話を読みふけっていました。

いい加減、怖くなってきたところで

「さて。そろそろ寝よう」

と思いましたが、急にトイレに行きたくなり、仕方なく部屋から出ることに。

リビングの電気をつけると、子供部屋の扉が全開になっている事に気がつきました。

普段は閉め切っているので、すぐにわかりました。

先に飲み物を冷蔵庫から出し、コップについでおきました。

トイレから出たら、飲もうと思ったのです。

しかし、トイレに入ると突然襲う恐怖感…。

「怖い話を読んだから」

そうわかっていましたが、いてもたってもいられずに、慌てて用を済まして、急いで部屋に駆け戻りました。

「あー、なんかやだ、怖い怖い…」

と独り言を呟きながらリビングを通る時に、さっき用意した飲み物の事を一瞬思い出しました。

足を止めましたが、なぜか本当に怖くて飲み物を飲んでる場合ではなく…

悪寒というのでしょうか。

なにかリビングの異様な雰囲気を感じたのですが、それは怖い話を読んだせい。と思い込み、

そのまま、部屋の布団に潜り込んだのです。

同じ部屋には、三歳の娘と主人も一緒に寝ているし、ここまでくればもう大丈夫!

すっかり安心して、眠りにつこうと思いましたが、なかなか寝付けず…

かといって、もう怖い話は嫌だったので別のサイトでブログか何かを読んでいる間にいつの間にか眠りについていました。

私は、そう

あの時、リビングを急いで通過してしまったせいで、子供部屋の扉を閉めてきてあげる事を忘れてしまったのです。

朝の起床時間。六時半…

子供たちを起こそうと部屋から出ると、珍しくすでに起きていました。

11才の兄が5才の弟相手になにやら困った様子…

弟の方は、少し興奮気味です。

「あら?おはよー。起きるの早いねー珍しいじゃない」と二人に話しかけると

弟は朝の挨拶より先に

「夜誰かが家の中にいたよ!」と言い出しました。

「は?」私ポカーん…

兄は困った様子で、言いました。

「お母さん、なんかね、さっきからずーっと同じ事言ってるんだよ。なんか人がいたんだって…」

見たのは弟1人で兄は寝ていたそうです。

「鏡に映った扉のガラスの向こうに真っ白な女の人がいた」

「部屋の天井の近くの隅っこに、小さい女の子が浮いてた」

最初、意味がわからず困っていると

子供部屋からリビングを見ると、全身ミラーが見える事に気がつきました。

「あれ?」

もしかして。と思い、弟が寝ていた布団で同じ様に横になってみました。

そして足元をみると、ちょうどその全身ミラーが見えるのです。

そのミラーには、リビングの扉が映っています。

そのリビングの扉には、縦長のガラス窓がついていて、ちょうど大人の身長くらいある窓なのですが、その窓からトイレの前の廊下が見えるのです。

その廊下に痩せた女性が立っていたと。

最初はただユラユラ揺れていただけ。

しばらくすると、その女性…ユラっユラっとダンスをするかの様に揺れ始めたと言います。

shake

ユラっ…ユラっ…

そして廊下をユラユラ行ったり来たり

一晩中繰り返していたそうです。

しばらくその様子を、布団で横になったまま鏡越しに見ていたという弟。

今度は子供部屋の部屋の隅からカサカサッという音。

その方角に目をやると、宙に浮いた女の子。

悲しそうに、つまらなそうに、ただ一点を見つめているそうです。

ちょうど、押入れの辺りを見下ろす感じでただずむ女の子。

その押入れを挟んだ向こう側には、カガミ越しに映る女性の姿がある廊下があるんです。

位置関係、伝わりますか?

説明下手でごめんなさい。

その女の子は、三歳の妹よりももう少し小さく感じたといいます。

少女なのか幼女なのか、とにかくその子供は終始つまらなさうだった。と言っています。

赤い着物を着て居たので、絶対に女の子だった!と言い張ります。

その女の子も、

廊下で揺れている女性も、

特になにか危害を加える訳でもなく

血みどろな訳でもなく…

特別おぞましい訳でもなく…

六歳の次男は、全然怖くなかったよ。

普通の人と、同じだったよ。

と言います。

起きてきた主人にこの話をすると、笑いとばし本気にしてくれませんでしたが、一言。

「あー、でも確かにその廊下から何か音がする時があるよ」と言いました。

その廊下では、以前にも消し忘れていたトイレの電気がパチン!といきなり消える。という事も起きています。

その時は息子がビックリして逃げていきました。確かに私も電気の消す音を聞きました。

このアパートの、斜め向かいには大きなお墓があります。

なにか、関係あるのでしょうか?

一階に大家さんが住んでいますが、玄関には盛り塩…。

思い出してゾッとしました。

普段は、子供部屋の扉を閉めていたので、気付かなかっただけで…

ユラユラと揺れる女性の姿は、いつもそこにあったのかもしれない。

私には、何も見えなかったけれど

あの時感じた恐怖感は、ただの気のせいではなかったのかもしれない…

息子の必死な様子を見て、嘘ではないなと話を信じ、いまとても不思議な気分です。

外人の女性の様だった。と聞きましたが

その辺はちょっと意味がわかりません。

どなたか、解説できる方いませんか?

私が毎晩怖い話を読んでいたから、それを呼んでしまったのかな?とも思っています。

今夜からは怖い話を読むのを控え、子供部屋の扉を閉め忘れないように気をつけます。

Concrete
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