これは私がまだ小学生の時でした。
私には同じ年の姉が一人いて、よく、遊んでました。
その日も一緒にしゃべって夜を過ごしてました。
ワイワイと話ながら姉がフッと外をみて、
あっと言っました。
なんだろう?とおもって、外をみると、
月が赤色でした。
キレイ!そう思って見ていると、突然、姉が
「頭…。」
と、つぶやきました。
「頭?」
私は意味が分かりませんでしたが、やっぱり双子なのでなんとなく分かってしまいました。
きっと姉は生首が見えているのだろうと、
私は怖くなり姉を見つめました。すると、姉も私をみて、黙り込みました。
そしてまた窓をみると、なんと
朝になってました。
赤い月があったはずの窓には光が溢れています。
慌てて姉を見ると、姉も窓をみて見て口をあんぐりあけてました。
どうやって、夜中の11時から朝になったんだ?
と不思議です。
寝てたなんて事もありえません。
いまでも赤い月を見ると、時間が飛びそうな気がします。
作者佐々木 奈七