『ふぃーこれで全員捕まえたかな』
『へっへーん、まだ私が残ってるけど?』
『げっ、またチカの1人勝ちじゃん』
私はすっごく鬼ごっこが好きなの!
だって、鬼に捕まらないし?
『自慢じゃ無いけど、鬼ごっこで捕まった事無いもん!』
『思いっきり自慢じゃん』
なによ、本当の事なのに。
ここで先生に怒られ渋々教室に戻った。 戻ると友達のAちゃんが暗い顔をしていた。
『どうしたの?』
Aちゃんは何か迷ってる様だった。
『あのさ、最近変な夢見るんだ・・・何かね、学校で誰かに追いかけられんの。 で、必死に逃げてるんだけど・・・この話を聞いた人に鬼が現れるんだって』
へーそんな夢を...
『はっ!?』
『ご、ごめんね!でも、鬼足超遅いからチカちゃんなら大丈夫だよ!それに、この話を誰かに話したら自分は見なくなるし!』
そう言ってAちゃんは自分の席に行ってしまった。 意味わかんない! 何友達の私に教えてんのよ!
ぶすっとしながら家に帰ろうとすると体調が悪いと思ったのか先生がどうしたとしゃべりかけてきた。
...いい事思いつーいた!
『先生〜面白い話があるんですけど〜』
次の日の朝、私は夢を見なかった。 やっぱり先生に話したかいがあった。 私はルンルンな気分で学校に行った。
ホームルームの時間になった。
『みんな、野々村先生(私が話した先生)が今日は体調が悪くて休むそうだ。 理由が奇妙でな、何かに追いかけ..『先生っ! 体調が悪いで保健室行っても良いですか?』
ヤバイッもう少しで夢を見る所だった。
でも、噂はすぐに広がるもので、学校ではその話で持ちきりだった。
『ねぇっ! また鬼追いかけて来た! でも足が遅いから逃げれた!』
『嘘っ! 俺はもう少しで捕まる所だったよ!』
はぁ、学校はこの話しかしないし、帰ろっか...。
家に帰るとお母さんが電話をしていた。
『三丁目の岡田さん、まだ体調が悪くて寝込んでいるんでしょう? 何かね〜鬼が後ろから追いかけてくるんだって〜、おかしいわよね』
待って、お母さん...どうしてその話をするの?
『お母さん!』
『なによー、でね、あはは』
くそっ! 早く、早く誰かに話さなきゃ!
私はある限りみんなに電話をした。
『何でこんな時に誰も受けないんだよ!』
私はここでみんなの話を思い出した。
鬼は超遅いよー
そうだ、鬼は遅いから私なら逃げられる!
私はそう確信を持って眠った。
すると学校にいた。
後ろからベタベタと誰かが追いかけてくる。
私は逃げた、必死に...鬼は相変わらず追いかけてくる。
なんだ、やっぱり遅じゃん。 そう安心したのも束の間、鬼は凄い速さでベタベタ追いかけてくる! 私は流石にヤバイと思った。
ハァハァ、息もきれてきた。
どうしよ、もうすぐで捕まる!
夢だから覚めて、覚めて、お願い。
鬼の手が私の肩に触れる瞬間、目の前が真っ白になった。
やった! 夢から覚めたんだ!
私はバッと後ろを振り向いた。
ほぼ骨状態の鬼が不気味に笑って私の肩に触れた。
『チカちゃんつーかまえた』
だれか、ここから出して下さい。
みなさんは鬼ごっこ、好きですか?
作者りょん
二作品目です!
あんまり怖く無いですかね...?
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!