短編2
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夜のキャンプで…

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このサイトを利用してまだ日も浅いのでお手柔らかにお願いします。

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これは私が小学生の頃、青森県で体験した本当にあった話です。

あの日、私と父と兄、そして親戚の子供達と山奥に一泊のキャンプに出向きました。

そこはとても自然にあふれていて、バーベキューをしたり虫採りをしたりと楽しい

時間を過ごしました。

夜になると、一夜を過ごすアトリエのような木造住宅でご飯を食べ、お風呂に入り

兄や子供たちと二段ベットの上と下どちらで眠るか言い争いをしました。

私はベッドの上段で眠ることが決まり、一同揃って床に就きました。

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毛布をかぶったはいいですが、私は昔から寝つきが悪い方で皆が寝静まった後もし

ばらくの間眠れませんでした。

皆の寝息を聞きながらウトウトし始めた頃、その“音”は聞こえてきました。

「………………」

とても低い音で聞き取りにくく、最初は何かを引き摺っている音だと思いました。

その音に私は目が冴えてしまい、何の音なのかと耳をすましました。

「ーーーーーー」

その音は段々大きくなっているようで、人の吐息のようにも聞こえました。

私は誰かのいびきだと思い、下で眠っている兄を覗き込みながらクックッと笑い

をこらえていました。

その時

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「 ぉぃ 」

ふと父のような声が聞こえ、ハッとして毛布にくるまりました。

遅くまで起きているのがバレたのかと思い心臓をバクバクさせながら必死に目を

閉じていました。

「ぉぃ」

また声が聞こえました。その声はあまりにも低くどす黒い唸り声のようだったの

で、父が怒っているのかと必死に目を瞑り寝ている演技を続けました。

「ぉぃ」

……………?

何かがおかしい。

バレているのなら毛布をめくりにきてもおかしくない…なのに何故父は離れた

所からおいおいって何回言うのか…?

薄目を開け毛布を少しズラして外の様子を伺うと、その声は止んだ。

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しばらく様子を伺いながら皆の寝息に耳を傾けていると、父の寝息も混じって

聞こえてきた。

(寝たんだ…)

安堵とともに笑いがこみ上げてきたので、毛布をどけて上体を起こすとーー

「おい」

shake

心臓が飛び跳ねた。その声はさっきよりも近くで聞こえた。

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「おい」

shake

「おい」

shake

「おい」

shake

「おい」

shake

「おい」

shake

「おい」

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その声は三秒間隔で静かに「おい」と言い続けていた。

部屋に響き渡る声に私は恐怖を覚え、兄を呼ぶも誰も起きる気配はなかった。

私はあまりの恐怖に毛布にもぐりこみ、声が聞こえる暫くの間震えていました。

そして知らぬ間に眠りについていました………。

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翌朝、目覚めると何もなかったように父や兄が帰り支度をしていました。

私は夢だったのか現実だったのか不思議な感覚に陥っており、その時は誰にも

何も話さず帰りの用意を始めました。

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